飲食店で換気を上手に行うコツと注意点を解説します

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多くの人が出入りする飲食店では、感染症対策のためにも換気は欠かせません。しかし、室内に窓がなかったり、窓を開けると室内の温度調節がうまくいかなかったりするなど、思うように換気を行うことが難しい場合もあります。室内の快適さを保ちつつ十分な換気を行うには、どうすればいいのでしょうか。

ここでは、飲食店で正しく換気を行うコツと注意点のほか、換気を上手に行うために役立つ便利なサービスについて解説します。

 

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換気を行うべき4つの理由

 

そもそも換気は、なぜ必要なのでしょうか。主に、下記のような理由が挙げられます。

 

空気中の二酸化炭素濃度の上昇を防ぐ

 

人は、常に呼吸によって酸素を吸い、二酸化炭素を吐き出しています。そのため、密閉された部屋に人がいるだけで、時間の経過とともに、室内の二酸化炭素濃度はどんどん上昇していきます。そして、この濃度がある一定以上になると、人は頭痛や眠気、倦怠感を感じるようになるのです。

人のいる室内は、換気によってこの二酸化炭素濃度が上がりすぎないように注意する必要があります。

 

細菌やウイルスが長時間室内にとどまるのを防ぐ

 

風邪や感染症などの原因となる細菌・ウイルスは、外出した人の衣服について室内に入ったり、人が咳やくしゃみをしたりすることで、空気中に散らばります。

換気が行われなければ、これらの細菌やウイルスは、そのまま長時間室内にとどまった状態となり、空気中を漂う細菌やウイルスからの感染のリスクも高まってしまうのです。

なお、このように浮遊した液体(感染症にかかった人の飛沫など)、または固体の粒子と気体の混合体(エアロゾル)を、第三者が吸い込んで感染することを「エアロゾル感染」といいます。

 

ハウスダストの発生を防ぐ

 

換気を行わないと、室内には衣類から落ちた繊維のくずのほか、人の衣服について外から持ち込まれた花粉、たばこの煙といった、「ハウスダスト」と呼ばれる肉眼では見えにくい1mm以下のほこりなどが溜まります。このハウスダストは、アレルギーや喘息の原因にもなるため、人がなるべく吸い込まないようにする必要があるのです。

 

室内に湿気がこもるのを防ぐ

 

換気が不十分だと室内に湿気がこもりやすくなり、結露の発生につながります。結露は放っておくとカビやダニの発生につながり、人への健康被害だけでなく、建物の基礎や柱などを腐食させる可能性もあります。

飲食店で換気をすることで得られる効果とは?

 

飲食店は、一般の住宅に比べて窓が少なく、密閉構造になっていることが多いものです。一方で、同じ空間に大勢の人が滞在し、出入りも多いため、空気が汚れやすい環境であるといえます。

そこで、飲食店で換気を積極的に心掛けることで得られる、さまざまな効果について紹介します。

 

新鮮な空気が供給される

 

窓を開けて換気をした場合、5分で空気中の二酸化炭素濃度は大きく減少することがわかっています。換気を行うことで、室内に新鮮な空気が供給され、二酸化炭素濃度の上昇によって感じる息苦しさや倦怠感、頭痛、眠気などが起こることを防ぎます。飲食店に訪れるお客さんにとっても、居心地の良い空間を提供することが可能です。

 

脱臭効果がある

 

料理や飲み物などを提供する飲食店はにおいが発生しやすく、こもりやすい場所です。換気をすることで、室内の汚れた空気といっしょに、においも排出でき、室内を心地良い環境に保つことができます。

 

室温調整ができる

 

密閉された空間で大勢の人が過ごすことの多い飲食店は、熱気がこもりやすい場所です。換気を行い、室内の空気を排出し、外の新鮮な空気を取り込むことで、室温を快適に保つことにもつながります。

 

除湿効果も期待できる

 

換気を行って空気を入れ換えることで、室内に溜まった湿気を外に出すことができます。湿気が溜まることで発生するカビや結露は、建物の寿命を短くすることにつながりますのでご注意ください。

 

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飲食店で上手に換気をする方法

 

飲食店での換気を上手に行うには、給気と排気のバランスをとり、空気の流れを作ってあげることが大切です。そのためには、下記のポイントを押さえておきましょう。

 

店舗の換気設備を把握する

 

飲食店が入るビルや小型店舗は、建築基準法により一定の換気設備を備えることが義務づけられています。どの建物にも、何らかの換気設備があるはずなので、まずはどんなシステムが備わっているのかを把握しておきましょう。

大型ビルなどでは管理室が一元管理するシステムになっていることが多く、路面店や小型店舗では、事業者みずからがリモコンで操作するシステムであることが一般的です。

 

給気口・排気口の位置と、空気の流れをチェックする

 

店舗の換気設備は一般的に、外からの空気を取り込む「給気口」と室内の空気を外に出す「排気口」、空気の流れを作る「排風機」からなっています。

給気口と排気口は、壁や天井などに設置されているので、その前に物を置いたり、空気の流れを妨げるように仕切りや棚などを置いたりすると、換気の効率が下がってしまいます。店内のレイアウトを変更する際は、これらの位置に注意しましょう。また、給気口・排気口のフィルターが汚れている場合も換気効率が下がりますので、定期的に掃除をし、フィルターに付着したほこりなどは取り除いておきます。

 

なお、エアコンと換気扇を1つのリモコンで操作する一体型換気設備の場合、冷暖房を切ると同時に換気扇も止まってしまう物も多いため、「冷房だけを切ったつもりが、換気扇まで止めてしまっていた」ということが起こりがちです。冷暖房を使わないときは、モード切替画面などから「換気」を選択するといった操作が必要です。

 

換気設備と自然の力を併用する

 

換気設備が備わっていても、店内が混み合っていたり、換気が不十分だと感じたりする場合は、自然の力による換気もいっしょに行うのがおすすめです。窓があれば、定期的に開けたり、入り口のドアを開放したりして、換気を心掛けましょう。

換気の目安は、1時間に10分程度といわれています。ただし、1時間に1度、10分間換気するより、5分ずつ2回に分けて換気したほうが効果は高いため、回数を意識した換気を行うことをおすすめします。

なお、ドアや窓を開けて換気を行う際は、1ヵ所だけではなく2ヵ所以上開けて、空気の流れを作るのがポイントです。室内の対角線上にあるドアや窓を開けるのが理想で、最も効率的に換気できます。

 

窓がない室内の換気には扇風機・サーキュレーターを使う

 

窓がない飲食店の個室などで換気を行う場合は、室内外に扇風機やサーキュレーターを置き、換気口に向かって空気の流れを作るのが効果的です。近くに換気口がない場合は、キッチンの換気扇を回すのもおすすめです。

 

 

窓を開けると暑い・寒いときはエアコンを併用する

 

夏場や冬場は、窓を開けると外の空気が流れ込み、室内の温度が快適にならないことから、なかなか窓を開けづらい場合もあるでしょう。そのような場合は、エアコンで冷暖房はつけたまま、5分間換気を行うことで、室温への影響を最小限に抑えることができます。

 

空気環境を改善する紫外線照射装置を導入する

 

ドアや窓の開閉が難しい飲食店などで行える空気環境対策には、空気中の細菌・ウイルスを減少させてくれる紫外線照射装置の「エアロシールド」(エアロシールド株式会社製)があります。

エアロシールドは、天井付近に紫外線の層を作り、そこを通過する空気中に含まれる浮遊菌やウイルスを減少させる仕組みが特徴です。紫外線照射方式は空気環境対策に有効な空気清浄法として世界的にも認められており、第三者研究機関の実証実験でも、「実空間における浮遊菌の減少率が89.6%」との結果が出ています。

 

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換気を十分に行えるようサポートするサービスを活用しよう

 

換気は、室内の空気をきれいに保つためには欠かせません。飲食店でも効率良く換気を行うためには、現状の空気環境を把握することが重要です。

 

株式会社UPDATER ( 旧 みんな電力株式会社 )では、空気環境を可視化し、データの分析・通知・アフターサポートまで行うクラウドサービス「MADO」を提供しています。「MADO」は、オフィスや店舗の空気中に含まれる二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった物質を計測し、クラウドに送信。事業者のコンピューターやタブレットなどのデバイスに表示し、その空間の空気がどのような状態なのかを可視化できるため、換気やその他状況に応じた対策を行うことが可能です。

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