全国初!横浜市立学校全校で「空気の見える化」プロジェクト始動 ~安心・安全な学校環境を目指して~

新型コロナウイルス感染症は次々と変異ウイルスの猛威が続き第8波、と未だ終息は見えない状況ですが、さらに今年は季節性インフルエンザとの同時流行という不安要素が広がり、心身の健康を脅かしています。

教育現場では冬休みが明け、1月の学校生活がスタートする中、あらためて、個々で行う基本的な感染症対策の再確認と、さらなる感染症対策の強化が見直されています。

 

2023年1月、横浜市立学校全校に、二酸化炭素濃度が測定できるCO2モニターを設置し、学校の空気環境の可視化をし、感染症対策をより強化するプロジェクトが始動しました。

横浜市立の小学校、中学校、高等学校の全509校(学校合併により508校へ変更)の各クラス、計10,071台のCO2モニターを使っての「空気の見える化プロジェクト」は全国初の試みとなります。

 

 

「空気の見える化プロジェクト」 横浜市立学校の空気環境見える化MAPは ➤ こちら

 

 

 

横浜市立学校「空気の見える化プロジェクト」

 

 

 

 

2023年1月6日、横浜市が市立学校全校の空気の見える化プロジェクトについて記者発表を行いました。

 

【目的】

横浜市立学校では、感染症対策の一環として教室の換気に努めています。 令和5年1月10日(火)から、各クラスの場所や場面に応じて、効果的な換気を行うことができるよう、全市立学校、全クラスに二酸化炭素濃度が測定できるCO₂モニターを設置します。これにより「空気の見える化」が行われ、児童生徒の換気の実践や意識の向上を図り、安全・安心な学校環境につなげていきます。 また、保護者の方をはじめ、関係者のみなさまにも安全・安心な学校環境を知っていただくきっかけとして、各校に設置するCO₂モニターのうち4台をインターネットに接続し、全市立学校の二酸化炭素濃度等をWEBページに公表していきます。

なお、全市立学校、全クラスにCO₂モニターを設置すること及び全校のデータをWEBページで公表していく取組は全国初となります。

 

【実施概要】

換気方法 クラス内の二酸化炭素濃度1,000ppm*を目安に換気に取り組みます。
対象 横浜市立学校全校(小・中・義務教育・高等・特別支援学校)
設置台数

 

全校(508校)全クラスに設置します(10,071台)。

各校の4台をインターネットに接続し、この4台分の情報が随時確認できるように専用のWEBページに公表します。

WEBページURL https://minnaair.com/blog/yokohama/

*政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会において、学校でも「できる限り1,000ppm相当の換気等に取り組むことが望ましい」とされていることを踏まえた目安

 

 

 

 

※ 設置された学校から順次表示されます。
※ この取組は、横浜市が株式会社UPDATERに委託し、実施しています。

 

 

 

感染リスクが高まるとされる、CO2濃度1000ppmを基準に行動する

 

新型コロナウイルス感染症対策として、換気の悪い密閉空間の改善方法が厚生労働省より示されています。

「必要換気量を満たしているかを確認する方法として、二酸化炭素濃度測定器を使用し、室内の二酸化炭素濃度が1000ppmを超えていないかを確認することも有効」とうたっています。

 

<空気環境の基準>

二酸化炭素の含有率 100万分の1000以下(=1000 ppm以下)

 

 

引用|厚生労働省|換気の悪い密閉空間の改善方法

https://jsite.mhlw.go.jp/kagawa-roudoukyoku/content/contents/000876311.pdf

 

新型コロナウイルス感染症に限らず、特に学校などでは、冬場に懸念されるインフルエンザやさまざまなウイルス性の感染症においても、CO2濃度が1,000ppmを超えないようにするという明確な基準をもった空気環境対策は有効であるとされており、「密を回避する、能動的な換気を行う」など一人ひとりの行動変容を促すことが可能になります。

 

 

 

横浜市立学校で採用した「空気質モニタリングクラウド」とは

 

空気環境対策というと、まずは空気清浄機の導入・導入検討をされることが多いかもしれません。しかし「空気清浄機を設置すること」は手段であり、置くだけで対策は完結しません。今の空気状態は良いのか・悪いのか、「空気の状態を把握し、よい状態に保つこと」が、本来の対策です。空気環境対策を行うためにまず大切なのが、室内の空気環境を可視化すること。そして、空気環境の可視化には、二酸化炭素濃度測定器(CO2モニター)を使う必要があるのです。

そこで、今回の横浜市立学校の「空気の見える化プロジェクト」では、クラウド型とスタンドアローン型の2種類のモニターが採用され、ハイブリッドで全教室への設置と全校のモニタリングWEB公開が実現されました。各校に4台ずつ設置し、WEB上でリアルタイムでの空気環境の可視化を可能にしたのが、UPDATER社が提供する「空気質モニタリングクラウド」です。

 

<空気質モニタリングクラウドの特徴>

空気質モニタリングクラウドは、室内のCO2やpm2.5、揮発性ガスなどを計測し、クラウドへ送信することで、それぞれの場所に設置されたPCやタブレットなどのデバイス・サイネージにて空気環境を可視化します。

 

▼みんなエアーの空気質モニタリングクラウド

https://minnaair.com/mado/

 

 

横浜市立学校全校の空気の見える化プロジェクト

空気環境見える化MAPは ➤ こちらからご覧いただけます。

 

 

 

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