湿気対策8選!カビ防止策から便利グッズまで徹底解説

日本の夏は高温多湿で、梅雨時期からは蒸し暑くじめじめとしていて過ごしづらい日が続きがちです。室内ではいつの間にか思わぬ場所に発生したカビによる汚れや異臭が気になる場合もあるでしょう。放置してしまうと健康面に被害が及ぶこともあり、また、家や家具が傷む原因にもなります。マンションやアパートなどの賃貸の場合は、退去時の修繕費にも影響します。

そこで今回は、すぐに実践することのできる湿気対策を紹介します。湿気のたまりやすい場所や湿気のメカニズムを知り、梅雨時期をすっきり快適に過ごす参考にしてください。

 

 

快適に過ごせる湿度の目安とは

 

室内環境において湿度の高まる状態では、カビの発生やそれに伴うアレルギー症状が出る原因になったり、体からの汗がうまく蒸発されず体温を調整できなくなることから熱中症のリスクも考えられます。また、梅雨時期に限らず、冬場も外気との寒暖差で室内には湿気がたまりやすい環境にあります。では、室内における理想的な湿度とはどの程度なのでしょうか。

季節や室温によって条件は異なりますが、厚生労働省が示す労働環境下での適正な湿度は40~70%程度です。しかし、湿度が高くじめじめとして過ごしづらい梅雨の時期は、カビ対策も考慮すると40~60%が理想的でしょう。(参考:厚生労働省 事務所衛生基準規則 )

 

 

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湿気がたまりやすい場所

家で湿気がたまりやすい場所としてあげられるのは、以下のとおりです。

  • キッチンや洗面所、浴室などの水まわり
  • 結露の起きやすい窓まわり
  • 下駄箱や押入れ、クローゼット、床下収納など風通しの悪い場所
  • 寝室や日当たりの悪い北側の部屋

木造住宅に比べてコンクリート構造のマンションは調質性が低いため、より湿気対策の重要度が高まるといえます。また、窓などの開口部が少ない住宅では、通気性が悪くなりがちです。湿気のたまりやすい場所をおさえ、重点的に湿気対策をするのがおすすめです。

 

 

おすすめの湿気対策

それでは湿度を下げるための、おすすめの湿気対策について見ていきましょう。すぐに取り組める対策から簡単に扱えるグッズを紹介します。室内環境に合ったものから実践してみてください。

 

1.換気をする

室内にこもった湿気を外に逃がし、湿度を適正に保つために役立つのが換気です。定期的に窓を開ける、換気扇をつけるなどして、室内の換気を行いましょう。換気を行うのは、湿度の低い日中が適しています。6~8畳程度の広さなら1分程度で空気を入れ替えられるため、部屋の広さに応じて時間を調整してください。

なお、窓はできるだけ2ヵ所以上開けるようにするのがおすすめです。窓が1つしかない場合でも、部屋の扉を開けたり、換気扇をつけるなどの方法で空気の通り道を作ることができます。雨の日に室外よりも室内の湿度が高くなっている場合は換気をおすすめします。激しい雨が降っていなければ窓を開け、換気扇もつけた空気の入れ替えが有効策です。

 

2.サーキュレーターや扇風機で室内の空気を循環させる

窓を開けると同時に、窓に対して部屋の対角線の端にサーキュレーターや扇風機を設置しましょう。室内の空気が循環して、換気効果を高められます。クローゼットや押入れなど、湿気のこもりやすい場所に強制的に空気を送り込んで湿気を取るのにもサーキュレーターや扇風機が役立ちます。扉を開け、中に風が当たるように設置しましょう。

 

3.除湿器やエアコンの除湿機能を使う

除湿機は室内の湿度を快適に保つだけでなく、部屋干し用に送風機能が備わったものや空気清浄機が搭載されたものもあります。部屋の広さに応じた除湿能力をもつ製品を選びましょう。

エアコンの除湿(ドライ)機能も、湿度調整に活用できます。エアコンの除湿には、冷やした空気をそのまま部屋に戻す「弱冷房除湿」と、水分を取り除いた後の空気を暖めて部屋に戻す「再熱除湿」の2種類があります。弱冷房除湿は、除湿をしつつ部屋の温度を下げたい場合に有効で多くのエアコンで採用されています。対して再熱除湿は部屋の温度を下げずに除湿ができるため、涼しい季節にも活用しやすいのが特長です。どちらの方式のエアコンであるかは、取扱説明書などで確認する必要があります。なおエアコンの除湿機能を使うときは、窓を閉めるのが基本です。換気扇もオフにしたほうが効率良く除湿を行えます。

 

4.窓まわりの結露を防ぐ

結露は窓ガラスやサッシのほか、実は、家具の裏側や押し入れ内にも発生します。壁や床材の劣化を早めるほか、カビの直接的な原因になるため、乾いた布や水滴用のワイパーなどでできるだけすぐに拭き取りましょう。

結露対策には、市販の結露防止シートや吸水テープなどがあげられます。そのほか、新聞紙をサッシに挟んでおいて結露を吸い取る、梱包用の気泡緩衝材(プチプチ)を窓に貼り、窓の表面温度を下げにくくすることで結露発生を抑止するなどの対策もおすすめです。

 

5.除湿シートを活用する

除湿シートは、マットレスや敷布団の下に敷いて湿気を吸収します。軽量なうえ、定期的に天日干しして乾燥させることで繰り返し使えるため手軽に除湿対策ができます。押入れの床面や布団の収納など多用途に使うことができます。シートタイプのほか、クローゼットに吊り下げるものやすのこタイプなど用途に応じたバリエーション展開されているのも特徴です。吸湿センサーや防カビ防臭加工のなされたものなど、高機能シートもあります。

 

6.家具の配置を工夫する

家具と壁が接するように配置してしまうと隙間にカビやダニが発生しやすくなります。空気の通り道を確保できるよう、壁から5cm以上離して家具を置きましょう。

家具を新たに購入する際などのカビ対策としては、ソファやボード類も直置きではなく、脚つきなど床にも通気性を確保できるデザインを選ぶのがおすすめです。すのこを置いて底上げするのも良いでしょう。部屋の通気性を意識したインテリア選びやレイアウト調整は快適な生活空間を作ることができる方法の一つです。

 

7.除湿剤を使用する

除湿剤は、収納空間など狭い場所の湿気を取り除くために役立ちます。容器の中に白い粒状の固形物が入っているタンクタイプが主流ですが、この白い粒は空気中の水分に触れると化学反応を起こし溶け始め、液状になる性質を持った、塩化カルシウムという薬剤です。使い終わると容器の中には、液化した塩化カルシウムが溜まります。クローゼットや押入れ、靴箱などに使う際は、湿気のたまりやすい一番下の棚の隅に置くとよいでしょう。

 

8.新聞紙や重曹などの身近なもので除湿する

家にある身近なもので対策をするなら、新聞紙やダンボール、重曹などが有効です。新聞紙は吸湿可能な表面積を増やすためにグシャグシャと丸めて使います。新聞紙とダンボールは湿気を吸って柔らかくなったら処分しましょう。

重曹は除湿と消臭に役立つうえ、吸水後には掃除に再利用できる便利アイテムです。乾燥剤代わりに空き瓶などに入れ蓋をせずに置いておくだけ。吸水した重曹が固まったら交換時です。

そのほか、コーヒーかすも活性炭と似たような構造で、除湿と消臭効果が期待できます。コーヒードリップを楽しんだ後は、コーヒーかすをしっかりと乾燥させて再利用することもおすすめです。

 

 

湿度対策を実践し、カビやウイルスの発生を防ごう

 

部屋を除湿して快適に過ごすのは、健康面だけでなく住宅を長持ちさせるためにも重要です。手持ちのアイテムを活用したり、専用グッズを取り入れたりして、過ごしづらい梅雨を乗り切りましょう。

室内の湿度をコントロールすることは、カビの発生抑制やウイルスの対策を考えるときに重要です。しかし、気をつけていても、室内の状況に応じた湿度の微調整は難しい場合もあるでしょう。快適に過ごせる室内環境づくりの第一歩は、温湿度をはじめ、空気環境を可視化することがおすすめです。

 

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