空気清浄機でウイルスは除去できる?空気環境対策で知っておきたいこと

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空気清浄機を使用すれば、室内の空気をきれいにしたり、花粉などを除去したりすることができます。空気清浄機はフィルターを通して空気をきれいにするものが一般的ですが、ウイルスの除去はできるのでしょうか。

ここでは、空気清浄機で除去できる物質や、空気清浄機の種類と選び方のほか、使用する際に知っておきたいことについて解説します。

 

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空気清浄機で除去できる物質

 

空気清浄機を使えば、空気中に浮遊している物質を除去することができます。具体的にどのような物質を除去できるのか見ていきましょう。

 

 

花粉・ハウスダスト

空気清浄機で、花粉やハウスダストを除去できます。スギ花粉やヒノキ花粉の大きさは、およそ30~40μm(1μm=0.001mm)、ダニの死骸やフンに代表されるハウスダストの大きさは10~40μmです。

花粉やハウスダストは床に蓄積しやすいのですが、人が動いたりドアを開閉したりすることによる風で舞い上がります。

 

 

PM2.5

PM2.5は「微小粒子状物質」といい、空気中に存在する2.5μm以下の非常に小さな粒子です。PM2.5を構成するものには、炭素成分や硝酸塩、硫酸塩、ケイ素、ナトリウム、アルミニウムなどさまざまありますが、空気清浄機ではPM2.5も除去することができます。

 

 

細菌・カビ

細菌やカビなども、空気清浄機で除去することができます。細菌は、大きさ1~10μmの単細胞生物です。主に微細なちりやほこりに付着することで、空気中に舞い上がります。

カビは真菌類に分類される多細胞生物で、大きさは2~10μmほど。建物内の風通しの悪い所や湿気の多い所で繁殖し、空中に胞子を飛ばします。

 

 

ウイルス

空気清浄機の種類によっては、ウイルスも除去できます。ウイルスは細胞を持たず、遺伝子がたんぱく質で包まれており、大きさは0.1μm前後です。

細菌よりもはるかに小さく、空気中では咳やくしゃみ、会話などによって飛散した飛沫に付着して移動します。

 

■空気清浄機で除去できる物質の大きさ

空気清浄機の空気をきれいにする基本機能

 

空気清浄機には、除湿機能や加湿機能を備えたものや、脱臭フィルターでにおいを除去できるものがあります。空気をしっかりきれいにするためにも、空気清浄機の基本機能について理解しておきましょう。

 

 

フィルター

空気清浄機に使われているフィルターはいくつかありますが、0.3μmの粒子に対して99.97%の捕集効率があるとされる「HEPAフィルター」が代表的です。3~5年が交換のタイミングとなっており、メンテナンスが必要だという特徴があります。

 

 

UV殺菌機能

フィルターに加え、UV殺菌機能がついた空気清浄機もあります。UVとは紫外線のことで、UV殺菌機能では、波長が短く殺菌効果のあるUV-Cが使用されています。UV-Cによって、ウイルスを不活化することが可能です。

 

 

イオン

空気清浄機には、イオンを発生させる方法によって空気中のウイルスなどを不活化できるとされるものもあります。人への照射を防ぐため設置条件に制限があるUV照射器と異なり、イオンを発生させる空気清浄機はその制限がないという点がメリットといえるでしょう。

 

 

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空気清浄機の選び方

 

空気清浄機は、使用する状況を考えて選ぶようにしたいところ。続いては、空気清浄機の選び方について解説します。

 

メンテナンスのしやすさで選ぶ

空気清浄機を選ぶ際には、メンテナンスのしやすさを検討してみるといいでしょう。

空気清浄機には、空気をきれいにする機能だけが搭載された単機能型と、加湿機能や脱臭機能がついている多機能型があります。多機能型の空気清浄機を購入すれば、加湿器や脱臭機を別途購入するより出費を抑えられますが、単機能型に比べてメンテナンスの手間がかかるものが多いのはデメリットです。

また、HEPAフィルターは高機能ですが、定期的なメンテナンスが必要になります。フィルターを使用していない空気清浄機は、メンテナンスフリーの機種も多くなっています。

 

部屋の広さに合ったタイプを選ぶ

どの程度の広さの部屋で使うのかも、空気清浄機を選ぶ際に考慮しましょう。

部屋の広さに合った空気清浄機を選ぶのが基本ですが、その際に目安となるのが適用床面積です。適用床面積は、規定の粉塵濃度を30分で清浄できる広さを表しています。

 

 

ウイルス除去を目的として空気清浄機を選ぶ際のポイント

 

ウイルス除去を目的として空気清浄機を選ぶ際に、いくつか知っておきたいポイントがあります。下記のポイントについて理解した上で、空気清浄機を選ぶようにしましょう。

 

 

HEPAフィルターだけである程度のウイルス除去は可能

HEPAフィルターは、0.3μmの粒子に対して99.97%の捕集効率があるフィルターです。

これに対し、ウイルスの大きさは0.1μm前後のため、HEPAフィルターでは除去できないと思われるかもしれません。しかし実際には、ウイルスは5μm程度の飛沫核について浮遊しています。

そのため、HEPAフィルターを使用した空気清浄機であれば、ある程度のウイルスは除去できると考えられます。

 

 

イオンがウイルスを不活化させる

「プラズマクラスター」に代表されるイオンを放出する空気清浄機を使用すると、ウイルスを不活化することができるとされています。プラズマ放電によってプラスとマイナスのイオンを発生させ、この2つのイオンが結合することでウイルスなどを不活化します。

 

その効果については議論があるものの、メーカーによっては第三者機関による多数の検証結果が公開されていますので、イオンを放出するタイプの空気清浄機の購入を検討する際には、検証結果などで効果があるのかどうかを確認しましょう。

 

 

有害物質を出さない光触媒の空気清浄機

ウイルス除去を目的とした場合、光触媒の空気清浄機も選択肢のひとつです。酸化チタンに代表される光触媒に光があたると、強力な酸化力を持つ活性酸素が生成されます。この活性酸素によって、空気中のウイルスや細菌、においなどを、水や二酸化炭素に分解することができるのです。

 

ただし、光触媒の近辺でないと効果はないため、部屋中の空気をきれいにするには一定以上の時間をかける必要があります。

 

 

紫外線照射装置によるウイルス不活化

紫外線の中でも、UV-Cという波長の短い紫外線には、ウイルスや細菌の遺伝子を傷つける効果があります。この原理を応用した紫外線照射装置は、室内の空気中に浮遊するウイルスや細菌を減少させることが可能です。ウイルスや細菌を減少させるという目的であれば、紫外線照射装置と空気清浄機の組み合わせがベストな選択となるでしょう。

 

さらに、紫外線照射は機械音がなく静寂性を維持できるため、オフィスや病院、学校、保育施設などで使用するのにも適しています。ただし、UV-Cが直接あたると人体にも影響を及ぼすため、安心・安全に使用できる製品を選ぶことが必要です。

 

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使用環境に適した空気清浄機を選ぼう

 

空気清浄機にはさまざまな種類があり、ウイルス除去の効果も異なります。

換気ができない環境でウイルス除去を行いたい場合、有害物質を出さない光触媒の空気清浄機が第一の選択肢となるでしょう。また、紫外線照射装置を空気清浄機と組み合わせて使用したり、空気を循環させて使用したりすると効果的です。

空気清浄機を選ぶ際には、使用する環境に適しているかどうかを検討してみてください。

 

株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」のソリューションでは、0.3μmの微小な粒子を99.97%以上集塵するHEPAフィルターを搭載した「7Guards Pro(DR.C医薬株式会社製)」をご用意。7Guards ProはHEPAフィルターに加え、マイクロメートルメッシュ、ハイドロ銀チタン®、カーボン脱臭、光触媒の5枚の高機能フィルターと紫外線照射、マイナスイオンの2つの機能を搭載し、花粉・感染症対策・脱臭・分解に特化した、医師と製薬会社が考えた空気清浄機です。室内の空気環境改善には、ぜひ7Guards Proの導入をご検討ください。

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