自社商品のフル活用!
予防医療領域の先端企業 プリメディカが提案するユニークな健康経営

東京都港区に本社を置く株式会社プリメディカは、疾病リスク検査サービスの研究開発・測定解析・販売提供を行う予防医療領域の先端企業です。

「治す」から「防ぐ」医療へ。医師とともに創る健康を広く世に浸透させ、「医療費の増加」や平均寿命と健康寿命の差がもたらす「介護負担の増加」など、現代医療が抱える構造的な課題の解決を目指しています。そのミッションを実現するためには、何よりもまず従業員が健康であることが重要であると考え、従業員の健康維持・増進とよりよい職場環境の構築を目指し、「健康経営®」に積極的に取り組んでいます。

今回は、予防医療領域の先端企業であり、「健康経営」を支える数々のサービスや施策を持つ株式会社プリメディカが実践する健康経営と具体的な施策について、人事総務部の高橋さん、事業推進部リーダーの佐藤さん、営業部健康経営エキスパートアドバイザーの井戸さんにお話を伺いました。

「健康経営®」は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。

 

全社で取り組む 社内の健康意識の継続的向上

 

―――まず、皆さまのお仕事内容、健康経営の取り組みにおける役割からお聞かせください。

 

高橋:人事総務部で新卒採用の担当をしております。

当社では2022年に健康経営委員会が発足しました。当時配属されていた部署で健康経営優良法人認定のプロジェクトリーダーを務めたことがきっかけで、現在も健康経営プロジェクトに携わっています。

 

佐藤:広報と、受検者の方向けマーケティングを担当しています。受検者の方々に当社のサービスを利用していただくためのプロモーション企画の立案・実施がメインの仕事です。健康経営に関しては、社内の人たちへの施策周知や健康意識向上のための情報発信・イベント企画などを担当しています。

 

井戸:営業部で、神奈川、福岡、長崎、佐賀、沖縄の医療機関のお客様を担当しております。

実は、もうひとつ、産業医の紹介事業も私の仕事です。産業医紹介の業務を通じて感じることは、産業医の選任でお困りの企業様が少なくないということです。弊社の強みとして、全国の医療機関とのネットワークが確立されているという点があり、これを企業様のサポートに活かしていこうということで始まった事業が産業医紹介事業です。

私は前職で特定保険指導の営業に携わっており、企業様の健康課題の解決にも取り組んでいたので、その経験から企業様が健康経営に取り組む際の課題なども充分に理解しています。今後は健康経営のエキスパートアドバイザーとして、より一層お取引企業様の課題解決に貢献していきたいという想いもあります。

 

人事総務部  高橋由璃香さん

 

―――御社が健康経営に取り組んだ理由と目的はどこにあったのでしょう。

 

高橋:私どもは、2023年度に健康優良企業の「銀」の認定、2024年度に健康経営優良法人を取得しています。弊社は医療や健康に関わる会社ですから従業員の健康に配慮するというのは当然として、健康経営へ積極的に取り組んでいると知ってもらうと、企業様にプレゼンする場合でも説得力を持ちますよね。そういったプリメディカの付加価値を上げていくブランディングも含めて認定取得に取り組もうということになりました。そのため、健康診断など取り組みの内容に、できるだけプリメディカのプロダクトや検査サービスを活用していこうということになりました。

 

自社の検査で健康維持に取り組み、得られたエビデンスをビジネスに活用する

 

―――自社のプロダクトや検査サービスを活用した取り組みというところを詳しくお話いただけますか。

 

高橋:例えば当社では、腸内フローラのタイプを5つに分類し、各疾患との関連度や菌の多様性を評価できる「Flora Scan®」という検査を医療機関様へ提供していますが、これを従業員にも実施しました。この検査はその人の腸内環境がA・B・C・D・Eの5タイプのうち、どのタイプかを判別するもので、最も健康な方が多いのがEタイプとなります。

腸内フローラのバランス(細菌の種類や量)は、一人ひとり異なり、ライフスタイルによって大きく変化していくことが知られています。さまざまな研究において、あらゆる疾患と深く関わっていることが明らかになりつつあり、腸内フローラのバランスを保つことは、病気を予防し、健康を維持するために重要であると考えられています。

つまりこの検査では、人の健康に影響のある腸の状態を可視化できるので、食をはじめとする生活習慣をどう変えていけばより良いタイプに改善していけるか知ることができます。また、結果を基に管理栄養士による無料の改善指導も受けることができます。食生活や生活習慣を改善したあとに、再度検査をしてみると多くの従業員の腸内フローラタイプが良いタイプに変化したという事例もありました。健康がしっかりと‟見える化“されるという点でも、健康経営の施策としてプラスになると実感しています。

 

営業部 健康経営エキスパートアドバイザー 井戸翔太さん

 

井戸:腸内環境は、年齢や食生活などさまざまな要因によってバランスが変化するので、何を食べてきたか、どんな生活をしているのか、「生活習慣を映し出す鏡」と言われています。また、「すべての病気は腸から」とも言われますよね。最近では、脳と腸が密接な関係にあるといわれている「脳腸相関」なども注目されています。

健康診断のオプションとして導入されている医療機関様が増えていますし、健康経営を進める企業様にはぜひお勧めしていきたいと思います。

 

高橋:健康診断と同じで、受けて満足するのではなく、是非その先につなげるための行動変容が大切だと思っています。健康経営の課題の1つに、‟健診の受診率100%“という目標もあるかと思いますが、健診をきっかけに病気の発見だけではなく、未病の対策や生活習慣の改善が大切ですよね。

ただ、それらを会社の組織内でチェックをして声がけしてというのは難しいですから、お手伝いできるサービスになればいいなと思っています。ひいては、健康経営のチェック項目をクリアできて、健康経営優良法人の認定に向けたサポートにもなると考えています。

弊社には、他にもさまざまな検査サービスがありますから、自分たちが健康経営の施策として実践し‟有効“というエビデンスのあるものをお客様に提供できることが強みです。

 

‟見える化“で精度が大幅に向上 ストレス判定の常識を変える画期的な尿検査

 

―――ぜひ、他にも健康経営に有効と感じていらっしゃるプロダクトを教えてください。

 

佐藤:尿検査でメンタルストレスを数値化できる弊社の「ココシル®」を本年度の健康診断から全従業員に実施しています。ストレスを測る検査といえばストレスチェックが一般的ですよね。しかし、自己申告のためアラートが正確に出ないこともあります。対して「ココシル®」はストレスを‟見える化“できるので、その精度を大幅に向上させることができます。

 

井戸:メンタルストレスがかかると体内に活性酸素が発生しますが、体内の活性酸素が増えすぎると尿から排出されるバイオピリンという物質の値が上昇します。この数値が高いと、過度なメンタルストレスにさらされている可能性が考えられます。

この検査は単にストレスのある人を見つけるためでなく、心身にどのぐらい負担がかかっているかを知って、自分で意識的に対処するとか、周りの協力を得るとか、生産性を上げるためのポジティブなツールとして使ってもらえたらと思っています。

 

―――ストレスチェックに関しては、その結果に対するフォローやケアに困っているという話も耳にします。

 

高橋:もちろんストレス検査でも、その後が重要です。「ココシル®」には、受検後のメンタルケアのためのアフターフォローサービスも用意しています。メンタルアラートが確認された場合、オンラインカウンセリングサービスやマインドフルネスなどの外部サービスとの連携などを利用いただき、アフターフォローとして役立てていただければと思います。

メンタルストレスは自身ではなかなか気づくことができなかったりもしますから「ココシル®」で客観的にストレス値を評価し、心身に顕在化する前にこういったサービスを活用しながらコンディションを整えていくということは、個人にとっても企業にとっても非常に有効だと思います。

 

プリメディカだからこそできる「オリジナル健康診断」で健康経営に取り組む

 

―――健康優良企業の「銀」認定から2年を経て、制度や残業時間など、さらなる働きやすさの向上についてはどうですか。

 

佐藤:制度の向上という点でいうと、休職者に対してのマニュアルがなかったので厚生労働省の資料で学んだり、専門の方に相談したりしながらあらためて作成しました。

以前は休職者に対する対応が社内で統一されておらず、休職者本人と管理職双方に負担がかかっている状況でした。今回、特に復職支援におけるステップやメンタルヘルスケアの体制強化についてアドバイスを受け、具体的な手順を取り入れたことで、休職者の不安を軽減し、復職がスムーズに進む環境をつくることができました。

この取り組みは、単なるマニュアル整備にとどまらず、「健康経営」を実現するうえで重要な一歩となっています。従業員一人ひとりの健康を支える仕組みが整備されることで、職場全体の生産性向上や組織の活性化にもつながることを期待しています。

また残業時間について地道なところでは、残業が多くなりがちな従業員には人事総務部から声がけをして相談の機会を持ったり、パソコンにポップアップで表示を出せるようにして気づきを促したりするようにして改善をしてきました。

これまでの取り組みで制度としてはかなり整ってきたと思います。

私自身の経験からお話すると、産休・育休がきちんと取れましたし、いま現在、子育て支援としての時短勤務制度を使って働いているところです。会社全体では有給消化率も6割以上で、離職率も問題ないレベルですし、働きやすい職場づくりがしっかりできていると思います。

 

事業推進部 販売推進グループ リーダー 佐藤摩耶さん

 

―――今後、「健康経営」にどう取り組んでいきたいかを、それぞれお聞かせください。

 

佐藤:弊社のミッションは、予防医療を通して健康寿命を延ばし、「医療費の増加」や「介護負担の増加」という現代医療が抱える構造的な課題を解決していくことです。この健康寿命を延ばすということは、健康経営の考え方とも重なりますから、弊社としてもここからさらに取り組みを本格化させていくことが大切だと思います。そして、そういった会社の姿勢は、プリメディカのブランディングにもつながっていくと考えています。

 

高橋:人事総務部としては、ここまでお話してきた自社の商品やサービスを社内向けに「オリジナル健康診断」として実践していきます。先ほどの「Flora Scan®」、「ココシル®」は会社が全額費用負担をして全従業員に受検をと考えていますまた「LOX-index®」という脳梗塞・心筋梗塞の発症リスク検査は35歳以上の従業員が対象で、これも無料で実施しようと計画しています。

中でも「Flora Scan®」は研究対象としていて、検査を受けた後、管理栄養士の指導による配食サービス(ランチのみ)については会社が補助金を支給します。その2ヶ月後に腸内バランスがどう改善しているかを再検査するという取り組みを全従業員対象にして実施する計画を準備しているところです。

もうひとつは、健康優良企業を次のステップへ、「金」の認定取得を目指します。「金」の認定は、特にメンタルヘルスに関する対応や支援の仕組みが求められますから取得の難易度は高くなりますが、予防医療の会社としての価値や信頼性をさらに高めていくためには必ず取得していかなければならないと考えています。

健康診断と同じですが、健康経営も「認定を取れたら終わり」ではありません。当社の検査サービスを活用しながら、客観的なデータをもとに、従業員一人ひとりへ最適な健康アドバイスを通じて、プレゼンティーイズムを解消できるようなシステムを今後構築していければと考えています。従業員へ適切な健康指導を提供することが、より行動変容につながり、結果社会全体の健康寿命の延伸に寄与できればと思います。

 

 

<プロフィール> 

株式会社プリメディカ  https://www.premedica.co.jp/

人事総務部 高橋由璃香  事業推進部 販売推進グループ リーダー 佐藤摩耶

営業部 健康経営エキスパートアドバイザー 井戸翔太

脳梗塞・心筋梗塞発症リスク検査「LOX-index🄬」https://lox-index.com/user/

腸内フローラ検査「Flora Scan🄬」https://flora-scan.jp/user/

メンタルストレス尿検査「ココシル🄬」https://cocoshiru.com/

関連記事

人気記事ランキング

この記事をシェアする

お役立ち記事

運営者情報