ウイルスや細菌による感染症とは?検査方法とタイミング

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ウイルスや細菌によって起こる感染症。ほとんどは軽度なものとされますが、重症化したり、時に命に関わったりする場合もあります。

感染症を「正しく恐れる」ためにも、感染症とはどういったものなのか、そして感染症の検査にはどのような方法があり、どのタイミングで行えばいいのかを知っておくことが大切です。

ここでは、感染症の概要と主な症状のほか、感染症の検査方法による違いについて解説します。

 

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感染症はウイルスや細菌などが原因で起こる

 

感染症とは、ウイルスや細菌などの病原体が原因で起こる病気です。病原体とは病気を引き起こす微生物の総称で、ウイルスや細菌のほか、カビや酵母、寄生虫なども含まれます。

感染症は、これらの病原体が体内に侵入し、増殖、定着することで引き起こされ、感染症による症状は、出る場合と出ない場合があります。しかし、症状が出ない場合でも感染していることには変わりはなく、他人にうつしてしまう可能性があるのです。

 

 

感染症の主な症状

 

感染症の症状としては、発熱や腹痛、下痢、嘔吐、鼻水・鼻づまり、咳、悪寒、関節痛、皮膚の湿疹などが一般的です。現れる症状やその重症度は、体内に入った病原体の種類や個人の健康状態によって変わってきます。

 

 

感染経路はどのようなものがある?

 

感染経路とは、感染症を引き起こす病原体が体内へ侵入する経路のこと。感染症を予防するには、この感染経路を遮断することが大切です。

感染経路には主に、下記のようなものがあります。

 

・接触感染

感染者との直接的な接触や、ドアノブ、手すり、エレベーターなどのボタン、医療機器といった、物を介しての接触による感染を接触感染といいます。主に、病原体が付着している物にふれた手で口や鼻、目などをさわることで、それらの粘膜から病原体が体内に侵入・感染します。

 

・飛沫幹線

飛沫感染は、感染者の咳やくしゃみによって飛び散る小さな飛沫を吸引することで起こる感染です。感染者がくしゃみや咳をすると、周りに病原体を含んだ小さな飛沫が飛び散ります。飛沫の届く範囲は、1~2m程度です。

 

・空気感染

咳やくしゃみによって飛び散った飛沫の水分が蒸発すると、小さな「飛沫核」となり、空気中を浮遊します。空気感染とは、この飛沫核を吸引することで起こる感染のことです。飛沫核は空気の流れにのって拡散するので、感染者から離れていても感染が起こるのが特徴です。

なお、新型コロナウイルス感染症の感染経路は、従来の空気感染とは異なる「エアロゾル感染」ということがわかっています。エアロゾルとは、「気体中に液体または個体の微粒子が広がった状態」を意味する言葉です。エアロゾル感染は、空気中に広がった飛沫(液体)または飛沫核を吸引することによる感染を指し、飛沫感染と空気感染の中間的な位置づけにあります。

 

・人以外からうつるもの

蚊やダニ、ノミなどが病原菌を媒介したり、動物のひっかき傷、噛み傷、排せつ物から病原菌が人間の体内に侵入したりすることで感染が起こります。例えば、マラリアやデング熱、ペストなどは、このタイプの感染症です。

 

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主な感染症の種類

 

感染症は、その症状によって主に下記のような種類に分けられます。

 

・呼吸器感染症

鼻や喉、気管支、肺など、呼吸に関連する器官に症状が出るものが、呼吸器感染症です。新型コロナウイルス感染症やRSウイルス感染症、インフルエンザ、結核、肺炎球菌感染症などがこれにあたります。

 

・ウイルス性胃腸炎

ウイルス性胃腸炎は、ウイルスが胃腸に入り込んでその働きを阻害する感染症の総称です。下痢・嘔吐などの症状が出ることが多く、ノロウイルス感染症、アデノウイルス感染症などが該当します。

 

・細菌性胃腸炎

細菌性胃腸炎は、いわゆる食中毒のこと。腸管出血性大腸菌感染症、サルモネラ感染症、カンピロバクター感染症などがよく知られています。

ウイルス検査のタイミングと方法

 

発熱や咳といった何らかの症状から感染の疑いがある場合、まずは医療機関で検査を行うのが一般的ですが、これには2つの意味があります。それは、適切な治療を行うために病原体を特定することと、必要であれば隔離などを行い感染の拡大を防止することです。

 

 

病原体にはさまざまな種類があり、症状だけでは原因を特定することはできません。病原体によって対処法は異なりますので、病原体を特定する検査が非常に重要です。

また、感染者の中には、症状が現れない人もいます。その場合、自覚症状がないまま感染源となって、感染を拡大させてしまう可能性も。無症状者でも感染の疑いがあれば検査を行い、必要なら隔離などの措置をとることが、感染拡大の防止につながるのです。

 

なお、残念ながら、ひとつの検査ですべてのウイルスや体内の反応を判断できる方法はないため、症状から疑われる病原菌や目的に合わせて、さまざまな検査を行います。

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新型コロナウイルス感染症の検査方法の種類

 

新型コロナウイルス感染症によって、ウイルスの検査方法にはさまざまな種類があるということを知った方も少なくないでしょう。新型コロナウイルス感染症に関しては現在、「PCR検査」「抗原検査」「抗体検査」の3つが代表的な検査方法として用いられていますが、それぞれの違いについてご紹介します。

 

 

PCR検査

 

PCR検査は、「polymerase chain reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)」の頭文字を取ったもので、ウイルスの遺伝子(DNA)を専用の薬液を使って増幅させ、検出するというものです。1983年に登場し、現在までに多くの改良が重ねられてきました。検査時点でウイルスが体内に存在するかを調べることができ、感染症などの病原体の特定や、特定の遺伝子変異が見られる疾患の診断、犯罪捜査の犯人特定、親子関係の特定など、幅広い用途に使われています。

 

検査方法は、鼻の奥を綿棒のような器具でぬぐって、細胞を採取して行う「鼻咽頭検査」と、口内の唾液を採取して行う「唾液検査」があります。鼻咽頭検査は、唾液検査に比べ感度が高いといわれており、発症後のどの時点でも検査が可能です。唾液検査は、発症から10日目以降の人には適していません。

 

 

抗原検査

 

ウイルスが体内に入ると、体はそのウイルスとぴったり合う物質「抗体」を作って、ウイルスを排除しようとします。抗原検査は、この検査したいウイルスの抗体を使って、「抗原」と呼ばれるウイルス特有のたんぱく質構造を検出するというものです。

一定量のたんぱく質構造が検出されるかを測る「定性検査」と、検出されたたんぱく質構造の量を数字で表す「定量検査」があります。広く行われているのは定性検査で、一般病院やクリニックでのインフルエンザ検査に用いられています。PCR検査より感度は低いとされていますが、検査に特別な機器が必要なく、短時間で結果が出るのが特徴です。

 

 

抗体検査

 

抗体検査は、抗体が血液中に存在するかを調べることで、過去にそのウイルスに感染していたかがわかるものです。陽性反応が出るまでには、感染から1~3週間経過していることが必要で、ワクチン接種により抗体ができた場合も陽性と判定されます。

PCR検査と抗原検査が、「現在ウイルスに感染しているかどうか」を調べる検査であるのに対し、抗体検査は「過去にウイルスに感染したことがあるか」を調べることができる検査です。

 

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感染症の予防には感染経路を遮断することと換気が重要

 

感染症を予防するには、接触感染、飛沫感染、空気感染といった、感染経路を遮断することが重要です。接触感染には手洗いや消毒、飛沫感染にはマスクの着用、そして空気感染には換気が有効です。

換気は、室内の空気をきれいに保つためには欠かせません。効率良く換気を行うためには、現状の空気環境を把握することが重要といえるでしょう。

株式会社UPDATER ( 旧 みんな電力株式会社 )では、空気環境を可視化し、データの分析・通知・アフターサポートまで行うクラウドサービス「MADO」を提供しています。「MADO」は、オフィスや店舗の空気中に含まれる二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった物質を計測し、クラウドに送信。事業者のコンピューターやタブレットなどのデバイスに表示し、その空間の空気がどのような状態なのかを可視化できるため、換気やその他状況に応じた対策を行うことが可能です。

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