インフルエンザが流行る時期はいつ!?今シーズンの流行を予想します

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毎年多くの人が感染するインフルエンザですが、新型コロナウイルス感染症拡大によって多くの人が感染予防を行った結果、2020年秋から2021年春にかけて国内ではインフルエンザは流行しませんでした。インフルエンザは秋から春にかけて流行するといわれていますが、流行に関する情報はどこで入手すればいいのでしょうか。

この記事では、季節性インフルエンザと新型インフルエンザの違いやインフルエンザの流行する時期、流行情報を知る方法のほか、予防接種などのインフルエンザ対策についてご紹介します。

 

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季節性インフルエンザと新型インフルエンザ

 

インフルエンザには、季節性インフルエンザと新型インフルエンザがあります。まずは、両者の違いについて知っておきましょう。

 

 

季節性インフルエンザ

 

風邪に似た症状で毎年冬季に流行するのが、季節性インフルエンザです。38℃以上の発熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などの全体症状、喉の痛み、鼻水、咳、くしゃみなどの局所症状が現れます。

季節性インフルエンザのウイルスは、抗原性の違いによりA型、B型、C型の3つに分類されます。中でもA型は、人にも動物にも感染して変異しやすいため、大流行を引き起こすのが特徴です。人にだけ感染するB型は、数年ごとに流行していましたが、近年はより頻繁に流行するようになってきています。C型は人と豚にだけ感染し、一度感染すると十分な免疫がつくため、2回はかからないとされています。

 

 

新型インフルエンザ

 

新型インフルエンザとは、これまでに感染が確認されていない新しいインフルエンザを指します。

新型インフルエンザが出てきたばかりの時期は、新型インフルエンザウイルスに対する免疫を持っていません。そのため、急速に感染が広がり、大流行してしまうこともあるのです。

新型インフルエンザウイルスの中には、後に季節性インフルエンザとして位置づけられるものもあります。

インフルエンザが流行る時期

 

インフルエンザは、北半球では10月から翌年3月頃、南半球では4~9月頃に流行します。熱帯・亜熱帯の地域では、6~9月頃の雨季が流行る時期です。

 

日本では、11月下旬から流行が始まり、ピークは翌年1~3月頃というケースが多いでしょう。インフルエンザA型の流行の後にインフルエンザB型も流行するというパターンが多く、インフルエンザA型にかかった後でB型にかかってしまう場合もあります。また、異なる種類のA型が流行すると、そのどちらにもかかるケースもみられます。

 

 

インフルエンザの流行情報を知る方法

 

どの種類のインフルエンザがどれくらい流行するのか、どのように確認すればいいのでしょうか。国立感染症研究所と都道府県が発表しているインフルエンザの流行情報についてご紹介します。

 

 

国立感染症研究所のインフルエンザ流行レベルマップ

 

国立感染症研究所では毎年、インフルエンザの流行のピークの時期に合わせて、全国のインフルエンザ患者数の増減を、「警報」レベルや「注意報」レベルで色分けして視覚化した「インフルエンザ流行レベルマップ」を発表しています。

 

これは、全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関を受診した患者数をもとに、インフルエンザの流行に関連する参考情報として、各都道府県の流行レベルを表示するものです。なお、インフルエンザ患者発生状況が基準値を超えた場合、注意報と警報を表示します。

注意報は、今後4週間以内に大きな流行の可能性があること、またはまだ流行が終わっていない可能性があることを3段階の黄色系で表しています。警報は、大きな流行の発生・継続が疑われることを3段階の赤色系で示したものです。

 

 

各都道府県がそれぞれ流行情報を発表

 

各都道府県は、国立感染症研究所が発表するデータなどをもとに、地域住民に対して流行情報を提供しています。

例えば、東京都では「東京都感染症情報センター」がウェブサイトで、都内のインフルエンザ発生状況やインフルエンザウイルスの検出状況、学級閉鎖などに関する情報のほか、都内の流行マップなどを掲載していますので、確認してみてください。

 

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2020年秋から翌年春は初めての「流行なし」

 

前述のとおり、日本では11月下旬から翌年3月頃がインフルエンザの流行時期となっています。しかし、2020年秋から2021年春にかけては、インフルエンザウイルスの検出報告がほとんどありませんでした。

 

例年、国内のインフルエンザ感染者数は1,000万人以上に上ることが多いのですが、2020年秋から2021年春にかけては、インフルエンザでの医療機関の受診者数は約1万4,000人にとどまりました。その結果、2020年秋から2021年春にかけては、厚生省(現・厚生労働省)による現行調査が始まった1999年以来、初めての「流行なし」とされています。

 

インフルエンザが流行しなかった原因は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響が大きいとみられています。感染対策でマスク着用や手洗いが徹底され、密閉・密集・密接が避けられたこと、海外との往来も急減したことなどが、インフルエンザの感染予防にも効果的だったと考えられています。

しかし、インフルエンザの流行がなく、インフルエンザに罹患した人がごく少数だったということは、人口の一定割合以上の人が免疫を持った状態になっていないということになります。そのため、2021年秋から2022年春にかけては、例年よりも感染者数が大幅に増えるという見方もあり、積極的に予防接種を受けるなどの対策をする必要があるでしょう。

 

インフルエンザの予防接種は、10月末までに行うのが理想とされています。特に、インフルエンザの重症化リスクが高い高齢者、幼児、妊婦、基礎疾患などのある人は、積極的にインフルエンザの予防接種を受けるようにしましょう。

なお、新型コロナウイルスとインフルエンザのワクチンは、日本では原則として同時接種することができません。新型コロナウイルスワクチンの接種から2週間経てば、ほかのワクチンを接種することができます。

 

 

予防接種だけではないインフルエンザ対策

 

インフルエンザにかからないようにするためには、予防接種以外の対策もしっかり行っておきたいものです。続いては、インフルエンザに有効な対策について見ていきましょう。

 

 

手洗い

 

外出先から帰宅したとき、食事前などには必ず手を洗いましょう。石鹸などを使って指のあいだや爪の先まで洗い、流水で流せばほとんどのインフルエンザウイルスを洗い落とせます。

 

 

消毒

 

インフルエンザ対策には、手指のアルコール消毒も有効です。ドアノブや電気のスイッチなど、よく手をふれる箇所も消毒するようにしましょう。

 

 

マスクの着用

 

インフルエンザウイルスが含まれた飛沫を体内に入れないようにするために、サイズが合ったマスクを隙間ができないよう、正しく着用します。使用後は使い回しをせず、常に新しいものを使ったり洗濯したものを使ったりすることが大切です。

 

 

不規則な生活をしない

 

インフルエンザにかからないようにするためには、不規則な生活をせず、体を健康に保つことも重要です。栄養バランスのいい食事をし、しっかりと睡眠もとるようにしましょう。また、適度な軽い運動もおすすめです。

 

 

適切な温度と湿度を保つ

 

インフルエンザウイルスは、温度と湿度が低いほど生存率が高くなるという実験結果があります。温度は20~25℃、湿度は50~70%を保つようにしてください。

 

 

人混みを避ける

 

新型コロナウイルス感染症の対策と同様、インフルエンザも密閉・密集・密接を避けるのが基本です。インフルエンザが流行している時期は、できるだけ人混みを避けるようにしましょう。

 

 

換気

 

インフルエンザウイルスが室内の空気中にとどまらないようにするため、こまめな換気も大切です。室内を良好な空気環境にするため、しっかり換気を行ってください。

 

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インフルエンザ対策には空気環境の可視化も有効

 

インフルエンザを予防するには、予防接種だけでなく普段からの対策も重要です。良好な空気環境を保つために、空気環境を可視化するという方法もあります。

 

株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」では、空気環境を可視化し、データの分析・通知・アフターサポートまでを行うクラウドサービス「MADO」を提供しています。「MADO」は、オフィスや店舗など室内の空気中に含まれる二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった物質を計測し、クラウドに送信。事業者のコンピューターやタブレットなどのデバイスに表示し、その空間の空気がどのような状態なのかを可視化できるため、換気やその他状況に応じた対策を行うことが可能です。

 

室内において二酸化炭素がどれくらい排出されているか、空気環境が気になる方は、ぜひご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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