RSウイルスの流行時期は冬?2021年夏に流行した理由を解説

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RSウイルス感染症は、インフルエンザなどと同じように、毎年流行する感染症のひとつです。大人が感染しても重症化することはまれですが、生後数ヵ月の乳児や高齢者が感染すると、重症化することもあるので注意が必要です。

ここでは、RSウイルス感染症の流行時期となぜ2021年夏に流行したのか、その理由について解説します。

 

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RSウイルス感染症の特徴

 

RSウイルス感染症とは、RSウイルスへの感染によって起きる呼吸器系の感染症です。1歳までに約半数、2歳までにほとんどの子供が感染するといわれています。

 

多くの場合、4~6日の潜伏期間を経て発症し、発熱や鼻汁、咳など、風邪に似た症状が出ます。数日で自然に回復することがほとんどですが、初めて感染した乳幼児は重症化する場合があります。

特に注意が必要なのは低出生体重児のほか、生後24ヵ月以下で心臓・肺に基礎疾患や、神経・筋疾患、あるいは免疫不全を持っている子供、また、呼吸器疾患・心疾患のある高齢者なども重症化するリスクが高いといわれています。

RSウイルス感染症は冬がピーク

 

RSウイルス感染症は、基本的にはほかのウイルス性の感染症と同様に、毎年秋頃から徐々に感染が増え始め、冬にピークを迎えます。その理由について解説します。

 

 

なぜ冬に感染症が流行しやすい?

 

冬に感染症が流行しやすいのは、ウイルスにとって活動しやすい環境と、人間の免疫力の低下という2つの要素がそろう季節だからです。

ウイルスは、低温・低湿度の環境下で活性化するため、気温が下がり空気が乾燥する日本の冬は、まさにこの条件にぴったりです。

また、冬は寒さのため体温が低くなり、人間の代謝機能と免疫力が低下します。普段、ウイルスの侵入を防いでいる鼻や喉の粘膜が、乾燥によって十分に役目を果たせなくなることもあり、ウイルスが体内に侵入しやすくなるのです。

 

 

冬に流行する感染症の種類

 

冬に流行する代表的な感染症には、下記のようなものがあります。

 

・RSウイルス感染症

RSウイルス感染症は、RSウイルスが原因の呼吸器系感染症で、主な感染経路は接触感染と飛沫感染です。症状は風邪に似ており、ほとんどの場合は軽症で済みます。予防には、感染が疑われる場合にはマスクを着用したり、人との会話の際に飛沫が飛ばないよう1~2mの距離をとったりするほか、手洗い・うがいを行うといったことが有効です。抗ウイルス薬などはないため、治療は対症療法になります。

 

インフルエンザ

インフルエンザは、インフルエンザウイルスを病原とする気道感染症です。主な症状は38℃以上の高熱や頭痛、全身の倦怠感、筋肉痛・関節痛などで、風邪より症状が重いのが特徴です。感染経路は、接触感染と飛沫感染で、ワクチン接種が有効です。このほか、感染が疑われる場合は、マスクの着用、手洗い・うがいといった対策が必要です。治療は、抗インフルエンザ薬の服用と対症療法になります。

 

・ノロウイルス感染症

ノロウイルス感染症は、ノロウイルスを病原とする感染性胃腸炎です。主な症状は、腹痛、下痢、強い吐き気、嘔吐と軽度な発熱で、通常は発症後1~2日で治まります。主な感染経路としては、感染者の嘔吐物などからの2次感染のほか、感染者との接触や飛沫からの感染、汚染された食べ物・飲み物からの感染が挙げられます。予防には、食事の前やトイレの後には手を洗うこと、しっかり加熱調理して食べること、患者の嘔吐物などは適切に処理することが大切です。治療は、対症療法になります。

 

・ロタウイルス感染症

ロタウイルス感染症は、ロタウイルスによって引き起こされる急性胃腸炎です。乳幼児が感染すると、水のような下痢、吐き気、嘔吐、腹痛、発熱といった症状が出ます。感染者の嘔吐物などに含まれるウイルスが、手や物を介して口から入ることで感染します。予防には、ワクチンの接種と手洗いの徹底、患者の嘔吐物などを適切に処理することが有効です。治療は対症療法になります。

 

・溶連菌感染症

溶連菌感染症は、溶連菌という細菌が喉に感染することで起こります。主な症状は喉の痛み、発熱、首のリンパ節の腫れなどで、咳はあまり出ません。感染経路は飛沫感染と接触感染で、感染予防にはマスクの着用や手洗い・うがいの徹底が有効です。治療には抗生剤が使われます。

また、溶連菌感染症は、リウマチ熱や腎炎など続発症を起こすことがあるのでしっかりと治療、経過観察していくことも重要です。

 

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なぜRSウイルスは2021年夏に流行した?

 

RSウイルスは、毎年冬に流行するのが基本ですが、近年はやや時期が早くなり、夏頃から流行して秋にピークを迎えることが多くなっています。過去、2021年はさらに早く、5月頃から感染の拡大が始まり、7月にピークを迎えました。ただし、これには少し事情があります。

 

2020年は、新型コロナウイルス感染症の対策によって人の活動が抑えられていたためか、RSウイルスの流行は見られませんでした。そのため、保育園や幼稚園などで免疫を獲得していない子供の割合が上昇。ウイルスが入り込むと広がりやすい環境が整っていたことで、翌2021年は例年以上に早く、大規模な感染拡大が起きたと考えられているのです。

 

■RSウイルス感染症の流行状況(東京都の場合)

出典:東京都感染症情報センター

 

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RSウイルスはしっかりと感染予防対策をすることが大切

 

RSウイルスは、十分な免疫を持つ大人が感染しても軽症で済むことがほとんどです。しかし、大人を経由して免疫が不十分な幼い子供に感染したり、重症化リスクの高い高齢者に感染したりすることもありえるので、感染対策をしっかりとしておく必要があります。

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