PM2.5が室内で発生!汚染状況の確認や除去方法について解説

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PM2.5による健康被害を防ぐには、屋外にいるときだけではなく、屋内・室内における対策をしっかりととることが大切です。PM2.5は常に室内に侵入してくる可能性がありますし、室内で発生することもあるのです。

ここでは、会社などの室内の汚染状況を確認する方法や、PM2.5の除去方法について解説します。

 

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PM2.5とは?

 

PM2.5の「PM」とは、Particulate matter(粒子状物質)のことです。日本では、PM2.5は「微粒子状物質」とも呼ばれます。いったいどれくらいの大きさなのか、そして人体への影響など、PM2.5について解説します。

 

 

大きさや成分

 

PM2.5という言葉は、大気中に存在する直径2.5μm(マイクロメートル)以下の非常に小さな粒子を指します。1μmは「1mmの1,000分の1」という大きさです。人の髪の毛の直径は約70μm、スギ花粉は約30μmなので、いかにPM2.5が小さいかがわかるのではないでしょうか。

 

 

成分はさまざまで、炭素成分、硝酸塩、硫酸塩、アンモニウム塩、さらにケイ素、ナトリウム、アルミニウムなども含まれます。PM2.5は、大気汚染の原因物質のひとつであり、大気中の濃度が一定の数値を超えると予測されるときは、自治体などから注意喚起が発せられます。

 

 

人体への影響

 

PM2.5は、人体にも悪影響を及ぼします。特に懸念されるのは、呼吸器系や循環器系への影響です。

PM2.5は粒子の小ささ・細かさから、人が吸い込むと気管支や肺の奥深くまで入り込む可能性が高く、気道よりも奥にある肺胞に付着するとされています。

具体的には、気管支喘息や気管支炎といった呼吸器の疾患を引き起こす、あるいは肺がんのリスクを高める可能性があるとともに、不整脈など循環器への影響も報告されています。

室内でも発生し、身近に存在するPM2.5

 

PM2.5は、大気中や屋外の空気中だけに存在するものと捉えがちですが、その大きさから、室内に入り込んでくることが容易です。また、意外と思われるかもしれませんが、室内でPM2.5が発生するケースもあります。

 

 

屋外から入ってくるPM2.5

 

PM2.5は非常に小さく軽いため、屋外の空気中を長時間漂っています。窓を開ける、ドアを開けるなどして屋外の空気が建物の中に取り込まれれば、PM2.5もそのまま室内に入り込んできます。

また、そもそも現在のビルや住宅の大半は、24時間換気されている状態にあります。改正建築基準法が施行された2003年7月以降、原則としてすべての建造物に24時間換気システムを設置することが義務づけられたためです。窓の開閉をしなくても、この換気システムによってPM2.5が侵入している可能性は高いでしょう。

もっと古い建物の場合も、気密性に十分な配慮がされていないことが多く、PM2.5が入り込んでいる可能性があります。

いずれにしろ、PM2.5の屋内への侵入を完全に防ぐことは、できないと考えるのが妥当です。

 

 

室内で発生するPM2.5

 

PM2.5は、室内でも発生しています。発生源としてまず挙げられるのは、たばこや線香(蚊取り線香を含む)、ろうそく、そのほかの燃焼器具・発煙器具です。

また、ガスコンロやオーブントースターでの調理行為のほか、石油ストーブや石油ファンヒーターなどの暖房器具の使用もPM2.5を発生させるという報告があります。さらに、消臭剤や整髪料、制汗剤などのスプレー類を使用したときもPM2.5が発生します。日常的に使用する分には、直ちに健康被害が出るわけではありませんが、PM2.5は常に身近に存在しているのです。

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PM2.5による汚染状況の確認方法

 

PM2.5による空気環境の汚染状況は、どのようにして確認すればいいのでしょうか。屋外と屋内に分けてご紹介します。

 

 

地域の汚染状況は「そらまめくん」でチェック

 

「そらまめくん」とは、環境省による大気汚染物質広域監視システムのことです。PM2.5を含む大気汚染物質濃度など、全国の大気汚染状況をリアルタイムでチェックできます。

 

人の健康を保護する上で維持されることが望ましいとされる、PM2.5の環境基準は「1日平均35μg/㎥」です。一方、健康に影響が表れる可能性のある数値は「1日平均値70μg/㎥」とされています。μg/㎥とは、空気1立方メートルあたりのμg(1μg=0.001mg)数です。

PM2.5の濃度が「1日平均値70μg/㎥」を超えると予想されると、地方自治体などから注意喚起が発せられます。

 

出典:環境省「環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)」

 

 

室内の汚染状況は「MADO」でチェック

 

オフィスなどの室内の汚染状況は、空気質のモニタリングシステムを使って確認できます。

例えば、空気環境を可視化し、データの分析・通知・アフターサポートまでを行うクラウドサービス「MADO」は、オフィスや店舗など室内の空気中に含まれるPM2.5をはじめ、二酸化炭素、揮発性のガスなどの物質を計測してモニタリングすることができます。

 

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室内からPM2.5を除去するには?

 

観測されたPM2.5を室内から除去するには、空気清浄機やエアコンを使用するなど、いくつか方法があります。詳しく見ていきましょう。

 

 

PM2.5対応の空気清浄機やエアコンを上手に使う

 

室内からPM2.5を除去する方法としては、空気清浄機を用いる方法が一般的かつ有効です。

PM2.5対応の物としては、0.3マイクロメートル以上の粒子を捕集できる「HEPAフィルター」を用いた製品であれば安心でしょう。また、エアコンにも、PM2.5除去機能(空気清浄機能)がついた物があります。

 

 

オフィスの空調システムもPM2.5対応にする

 

オフィスの空調システムを見直してみるのもおすすめです。

近年では、PM2.5を除去する機能を持った空調システムや、PM2.5の侵入を防ぐ外気ダクトといった製品が増えています。外気のPM2.5の数値が高めになる地域にオフィスがある場合は、導入を検討してみてください。

 

 

総合的な対策をするならPM2.5対応の空調+空気清浄機

 

最も効果的なのは、高気密な建物内にPM2.5対応の全館空調システムを導入し、さらにHEPAフィルターを備えた空気清浄機を用いて継続的に空気の清浄化を行う方法です。

これらの対策と併せて、室内の汚染状況を空気質モニタリングでチェックし、窓開けなどをするときは空気清浄機をフルパワーで稼働させるようにすれば理想的です。また、室内での喫煙対策も必須です。

 

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室内の空気環境を清浄に保つために

 

PM2.5は、容易に外から屋内へと侵入してきます。また、室内でPM2.5が発生することもあります。会社であれば従業員の健康を守るために、室内の空気の汚染状況をしっかりと監視・管理し、除去する手段を講じることが求められます。

 

 

株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」では、PM2.5の捕集にも最適なHEPAフィルターを搭載した「ハイドロ®銀チタン空気清浄機7Guards Pro」(DR.C医薬株式会社)を扱っています。

5枚のフィルターと2つの機能により、花粉・カビ・ハウスダストなどのたんぱく質や化学物質を分解し、PM2.5はもとより、花粉・細菌・カビ・ほこり・ダニも集塵、除去します。さらに、たばこ臭・ペット臭・汗臭・生乾き臭など、においのもとを吸着・脱臭する機能も備えて徹底的に空気を浄化し、より健康的な生活空間をお届けします。

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