ORANGE RANGEのライブをスタンダードに!安心できる会場づくりが大切

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2021年に20周年を迎えた、沖縄県を拠点として活動している人気ロックバンド「ORANGE RANGE」。株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)は、その20周年ライブ「一日千秋”楽”」と全国5都市10公演「20th Anniversary ORANGE RANGE LIVE TOUR 021~奇想天外摩訶不思議~」に協賛し、一部サービスを提供することでライブの支援を行いました。

 

 

2021年7月に岡山、広島、山口で行われた「一日千秋”楽”」では、会場設営時に空気質調査を行い、対策機器を設置。ライブ中も会場内の空気質計測を継続して実施し、公演の開始前から終了後まで、快適な空気環境への改善・維持を目指しました。

 

【みんなエアー】空気を換えなきゃ、私たちいい仕事ができません宣言!

 

また、2021年10月からスタートした「20th Anniversary ORANGE RANGE LIVE TOUR 021~奇想天外摩訶不思議~」では、「みんなエアー」による空気質の分析・改善対策を行っただけでなく、使用電力量をもとにカーボン・オフセットを実施しました。カーボン・オフセットとは、CO2などの温室効果ガスの削減が困難な部分について、ほかの場所で削減するプロジェクトを行ったり投資したりすることで埋め合わせることです。これによって、来場者やアーティスト、関係者とともに再生可能エネルギーを支援していくことにもつながります。

 

これらの取り組みは、「CO2削減に大きく貢献できる再生可能エネルギーをより多くの方に知ってもらいたい」というORANGE RANGEの思いが込められたものです。今回は、ORANGE RANGEのメンバー5人(YAMATO、HIROKI、RYO、NAOTO、YOH)に集まっていただき、株式会社UPDATER代表取締役の大石英司と同社「みんなエアー」のスタッフとともに、ツアーについて振り返ってもらいました。

 

ツアーでのカーボン・オフセットについては、ORANGE RANGEのメンバーと大石が語り合っていますので、下記をぜひご覧ください。

 

 

『 【前編】ORANGE RANGE、日本で初の脱炭素LIVEツアー 』

何年後かに、「あれが本当にはじめてだったね」と語り継がれる画期的な事例が音楽界で実現した。

ORANGE RANGEの「20th Anniversary LIVE TOUR 021~奇想天外摩訶不思議~」にて、昨年全国5都市10会場をまわったツアー公演すべてでカーボンオフセット、つまりバンドの「CO2削減に貢献したい。再エネの選択をより多くの方々に知ってもらいたい」との想いが具現化したのだ。…… 記事全文は『TADORi』 

 

 

この記事では、ORANGE RANGEのメンバーと「みんなエアー」のスタッフによる、ツアーでの「空気」についての振り返りをご紹介します。

 

【みんなエアー】 仕事も生産性もアガル!空気のきれいな安心できる職場で

 

 

空気の不安を取り除くことで安心できるライブ会場に

 

 

「みんなエアー」スタッフ(以下、みんなエアー):今回のライブツアーでは、カーボン・オフセットだけでなく、楽屋や控室などで空気質計測と調査による分析、改善対策を行いました。やはり、皆さんが集まるとCO2濃度が高くなり、人がいなくなるとCO2濃度が低くなりますね。もちろん、開演中のホールもCO2濃度は上がります。CO2濃度は1,000ppmを超えないようにしているのですが、3,000人近く入っていてもCO2濃度が600ppm程度だった会場もあり、換気機能は素晴らしかったと思います。

 

 

YAMATO:CO2濃度は、その場にいる人数が関係するんですか?

 

みんなエアー:関係ありますね。弊社の会議室だと8人集まると1,000ppmを超えやすくなるので、8人を超えないようにしています。人が多くても、空気の入れ替えができるようであれば、安心できる空間だといえます。

 

 

みんなエアー:今回は楽屋に空気環境改善のための機器を置かせていただきましたが、空気がきれいになったとか、嫌な臭いがなくなったというような感覚はありましたか?

 

YAMATO:空気がきれいとかではなく、どちらかといえば気分ですよね。安心感があったというか。ずっと意識を研ぎ澄ましていたら変化を感じられるのかもしれませんが…。そういうことよりも、これで心置きなくライブできるな、おしゃべりできるな、という安心感がありました。

 

NAOTO:今回、「空気」は2つの意味で良かったって感じましたね。ひとつは、会場に存在する空気が確かにきれいになっていると数値でわかったこと。それと、場の空気っていうのもあるじゃないですか。今の時期はどうしても人と距離をとってしまいますけど、その距離をとったことで生まれる場の空気というか…。でも、空気がきれいだとわかっていれば、安心できてその場の空気も良くなる。特にステージの上の僕らよりも、観にきてくれる人たちは距離が近くて不安だろうし。

 

みんなエアー:私たちも同じように感じています。空気は見えないですし、感じにくい。今回のライブツアーに弊社内の機器を外して持っていったんですが、それに気づいた社員から会社の空気環境は大丈夫なのかという声があがったんですよ。機器を外したことで、それが安心感をもたらしていたんだなということがわかりました。

 

 

YAMATO:コロナ禍以前とは違って、どこか緊張感もあり、責任や覚悟をもちながらやるツアーでしたね。それでも、マスクを外せるときには外してリラックスできて、その後にまたライブをするという、コロナ禍以前に近いことができたというのは、安心感があったからこそだと思います。

 

みんなエアー:お客さんが声を出して盛り上がれないという状況は、アーティストからはどう感じますか?

 

YAMATO:最初はとまどいがありました。コールアンドレスポンスをよくやるので、どうしたらいいものだろうかと。試行錯誤しながら、手拍子に変えるようなこともしてみました。でも実際にやってみた感想としては、思ったよりもできるものだな、と。お客さんのほうが大変だったんじゃないですか?僕らとしては、コールアンドレスポンス以外は、ライブとしてはこれまでと変わりはなかったです。

 

 

RYO:ライブができるようになったのはよかったけど、やっぱりもとに戻ってほしいですよね。まだ100%戻ったとはいえないですし。

 

みんなエアー:お客さんも声が出せませんからね。

 

RYO:そうですね。そんなライブはやっぱり異質だなって思います。

 

みんなエアー:それでもお客さんからは、思わず声が出ていたりしましたよね。そういった空間はあらためていいなと思いました。私たちの空気に関する事業は、元々空間を作るということからスタートしました。そして今考えているのはウェルビーイング。幸福感や安心感を与えられる空間を作ろうということです。ライブ会場も同じで、お客さんが安心して楽しめる空間を作りたいんですよ。ORANGE RANGEの皆さんをはじめ、アーティストの方々もお客さんをどれだけ楽しませるかを考えていると思うので、いっしょに空間を作れるとおもしろいことが生まれるんじゃないかと思っています。皆さんにとって、安心できる空間とはどんな空間ですか?

【みんなエアー】超優良企業はもうはじめてる!みんなの『ウェルビーイング』

 

HIROKI:何も考えずに無心でいられる場所ってことじゃないですか。不安を取り除けるだけでも、ひとつの安心できる空間だと思います。

 

NAOTO:そこにあるすべてを把握できれば安心ですよね。やっぱり、わからないところにいるのは不安ですから。空気も同じで、空気の状態がわかっていれば安心だなと思います。

今回の取り組みをこれからのライブのスタンダードにしたい

 

みんなエアー:今回のツアーでは、カーボン・オフセットと空気環境調査や改善を行いました。安心できる空間を作れるようにと取り組んでいましたが、ファンからは何か反応はありましたか?

 

HIROKI:SNSでリプライなどもあったようで、そういった反応があるのはうれしいですよね。ライブをやること自体がまだネガティブに思われるようなタイミングでしたから。ファンやそのご家族にとっても、ORANGE RANGEのライブは安心できると思ってもらえたんじゃないかなと。

 

 

YOH:自分としても、安全面や安心感の部分で意識をもって環境づくりみたいなことができたらなと思っていたので、こんなに心強いことはないなと感じていました。音楽を届ける過程で、さまざまな矛盾が生まれやすい状況ですし、すごく意味のある取り組みだったと思います。この取り組みが当たり前になって、みんなでシェアできる形になったらいいんじゃないのかな。実際に数値化もされていますしね。

 

HIROKI:僕たちが今回こういったライブをやったことで、音楽業界から何かリアクションはありましたか?

 

みんなエアー:ほかのアーティストさんからも、少しずつ問い合わせはいただいています。大石が各所で話をするときにも、ORANGE RANGEさんの事例は必ず伝えていますから。ただ、全国ツアーなどすべてに対応するのは現状では難しいこともあるので、がんばって取り組みを進めていきたいと思っています。

 

HIROKI:これがライブのスタンダードになっていくといいですね。

 

 

みんなエアー:ORANGE RANGEさんの事例があったから、私たちもやりたいと言っていただいたこともあるんですよ。ORANGE RANGEさんの事例を出すと、これいいねって思ってもらえるんですよね。

 

HIROKI:どうにかしたいけど、みんな具体的にどうしたらいいかがわからないんでしょうね。今回のツアーで、具体的に何をすればいいのかを形として残せたのはよかったと思います。

 

みんなエアー:私たちの取り組みと、ORANGE RANGEさんの行動で表現するという姿勢が、うまく噛み合ったツアーだったのではないでしょうか。これからも、この知見を活かしていきたいと思います。ありがとうございました。

 

 

【みんなエアー】まだ、職場の空気、気にしてないの?空気の見える化は基本の「き」

 

 

コロナ禍からの経済復興だけでなくカルチャーリカバリーを目指す

 

 

ORANGE RANGE の20周年ライブ「一日千秋”楽”」と全国5都市10公演「20th Anniversary ORANGE RANGE LIVE TOUR 021~奇想天外摩訶不思議~」は、アーティストと株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)が、ともにカーボン・オフセットと空気質の分析・改善対策に取り組んだツアーでした。

 

株式会社UPDATERは、コロナ禍からの経済復興だけではなく、「私たちを元気づけてくれる文化の力の復興も必要だ」という思いとともに、文化活動だからこそ実現できる「カルチャーリカバリー」を目指し、さまざまな角度から応援してまいります。

 

 

カルチャーリカバリーを目指し、

三軒茶屋のUPDATERオフィスで実現する 「LIVE from the Office」。

第3回目のゲストにORANGE RANGEのYOHさんと福島出身のシンガー片平里菜さんが登場。

こちらもぜひ、ご覧ください。 「LIVE from the Office」

 

 

また、今回のORANGE RANGEツアーでも活用していましたが、株式会社UPDATERのエアテック事業「みんなエアー」では、空気環境を可視化し、データの分析・通知・アフターサポートまでを行うクラウドサービス「MADO」を提供しています。「MADO」は、室内の空気中に含まれる二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった物質を計測し、クラウドに送信。事業者のコンピューターやタブレットなどのデバイスに表示し、その空間の空気がどのような状態なのかを可視化できるため、換気やその他状況に応じた対策を行うことが可能です。

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