空気清浄機を学校に導入するメリットと期待できる効果とは?

新型コロナウイルス感染症の感染拡大をきっかけとして、文部科学省からも空気清浄機などを導入するといった環境整備を推進している背景から、教室の安全・安心な環境整備のために空気清浄機の導入を検討する学校も増えているのではないでしょうか。

しかし、空気清浄機にもさまざまなものがあり、期待どおりの効果を得るには、使用場所に合わせた性能やサイズを選ぶ必要があるのです。

ここでは、空気清浄機を学校に導入するメリットのほか、学校における空気清浄機の選び方・使い方を解説します。

 

 

空気清浄機を導入する学校が増えている背景

 

国や自治体による新型コロナウイルス対策設備に対する助成制度が設けられたことから、これを利用して空気清浄機を導入する学校が多く見られています。しかし、教室内の空気環境整備は、新型コロナウイルス感染症が流行する前から重視されてきたことです。

学校で空気清浄機が必要とされる背景には、新型コロナウイルス感染症のほかに下記のようなものが考えられます。

 

 

教室は換気の悪い密閉空間になりやすい

 

同じ室内に多くの人がいる教室のような環境では、時間の経過とともに空気中の二酸化炭素の量が増加します。また、そのほかの汚染物質も増加することも考えられるため、換気が重要です。学校の環境衛生のガイドライン「学校環境衛生基準」では、教室などにおける換気の基準として、空気中の二酸化炭素濃度は1,500ppm以下であることが望ましいとされています。

また、温度・相対湿度についても、それぞれ「17℃以上、28℃以下で30%以上、80%以下であることが望ましい」といった基準が示されています。

 

 

学校によって換気設備の差や窓を開けられない場合もある

 

換気設備の整った学校であれば、理想の温度・湿度を維持しつつ、二酸化炭素濃度の基準をクリアできるでしょう。とはいえ、すべての学校が十分な換気設備を備えているわけではありません。また、窓を開けて換気をしたくても、住む地域によっては換気をすることで室温との差が変わりすぎるためできなかったり、戸外の騒音が問題で窓が開けられなかったりする場合もあります。

空気清浄機が学校に必要な理由とメリット

 

空気清浄機は、学校の教室のような多くの人が集まる密閉空間の換気不足を補うのに有効です。空気清浄機の導入には、次のようなメリットがあります。

 

 

温度および相対湿度の基準を維持しながら、空気中のウイルス低減を実現できる

 

空気清浄機の性能にもよりますが、空気中を漂う細菌や微細なウイルスをフィルターでとらえることができます。空気清浄機を使っても二酸化炭素濃度は変わらないので、併せて換気も必要ですが、空気清浄機を併用することで、温度・湿度を保つために十分に窓が開けられない状況でも、室内の空気環境を良好に保てます。

 

 

においの軽減が期待できる

 

空気清浄機には、においの原因物質をとらえる性能を備えた製品もあります。教室の気になるにおいの低減や抑制に役立ちます。

 

 

集中力が高まることも

 

空気清浄機は、アレルゲン物質でもあるほこりや花粉の除去にも効果が期待されるため、これらに悩まされていた生徒が、授業に集中できる可能性も高まります。

 

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学校現場における空気清浄機の選び方と効果的な使い方

 

学校現場に適した空気清浄機とは、どのようなものになるのでしょうか。厚生労働省によると、「換気と併用することで、換気の悪い密閉空間の換気不足を補うのに有効」な空気清浄機は、下記の性能を備えていることを条件としています。

 

<空気清浄機の条件>

(1)HEPAフィルターによる濾過式であり、風量が5㎥/分程度以上

(2)人の居場所から10㎡程度の範囲内に設置する

(3)空気のよどみを発生させないよう、外気を取り入れる風向きと空気清浄機の風向きを一致させる

(4)持ち運んだり移動させたりすることができる可搬式

 

HEPAフィルターとは、High Efficiency Particulate Air Filterの略で、JIS規格で「定格風量で粒径が0.3μmの粒子に対して99.97%以上の粒子捕集率を有しており、かつ初期圧力損失が245Pa以下の性能を持つエアフィルター」と定義されています。

咳やくしゃみなどで飛び散るウイルスを含んだ飛沫の大きさは約2μm、スギやヒノキの花粉は30~40μmなので、HEPAフィルターで捕集可能です。

 

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さらに、学校現場では、下記のような空気清浄機の選び方と使い方がおすすめです。

 

 

集塵能力の高い製品を選ぶ

 

空気清浄機が空気中の浮遊物を除去する能力(集塵能力)はP(㎥/min)という単位で表されます。製品説明には、通常Pの値は記載されていませんが、この値から求められる「適用床面積」が記載されているはずです。基本的に、適用床面積が大きい機種ほど、集塵能力が高いといえます。

 

 

風量の大きな空気清浄機を使う

 

風量の大きな空気清浄機は、教室内の空気が撹拌されるほど対流が生まれて、空気の循環がスムーズになるため、効率的に空気をきれいにすることができます。このため、空気清浄機はできる限り風量の大きなタイプがおすすめです。

 

 

サーキュレーターを併用する

 

空気清浄機の使用時にサーキュレーターを併用することで、より効率的に教室の空気を撹拌することができます。

 

 

極力、人に向けて風があたらない場所に設置する

 

空気清浄機の使用時に、上流側にいる人が咳やくしゃみをした場合、人に風が直接あたっていると、飛び出したウイルスや細菌を含んだ飛沫が風に乗って下流側へ運ばれます。下流側の人への感染リスクが高まるので、極力、人に向けて直接風をあてないのが原則です。

風が気になり、授業に集中できないといった要因にもつながるため、空気清浄機の設置位置には注意しましょう。

 

 

安全面を考えて天吊り型や壁掛け型の機器を選ぶ

 

空気清浄機が床に設置するタイプの場合、ぶつかって生徒がケガをしたり、空気清浄機を壊してしまったりといったことが起こりがちです。このようなトラブルを防止するためにも、天井から吊り下げるタイプや壁掛けタイプの空気清浄機を選ぶのも、ひとつの方法です。

 

 

運転状態をリアルタイムでモニターできるタイプを選ぶ

 

各教室に設置した空気清浄機をそれぞれで管理していては、必要な分の運転が行われていない教室が出てくる可能性があります。そのため、すべての運転状態を管理者がリアルタイムでモニターでき、管理できる製品がおすすめです。いたずらなどで運転状態が操作されるのも防げます。

 

 

音があまり大きくない製品を選ぶ

 

高い効果が期待できる空気清浄機でも、稼働時の音が授業の邪魔になるほど大きい製品の使用は好ましくありません。授業の邪魔にならない範囲の稼働音の空気清浄機を選びましょう。

 

 

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学校の教室の空気対策に空気清浄機の導入を検討しよう

 

空気清浄機は、換気設備や窓開けによる換気の代わりにはならないものの、換気の悪い教室の換気不足を補うのに役立ちます。空気中の有害物質を低減できるだけでなく、においやアレルゲン物質の除去にも効果が期待でき、生徒の集中力アップにつながるといったメリットもあります。

しかし、効果を得るには、HEPAフィルターによる濾過式の空気清浄機であることなど、一定の性能を備えたタイプを選ぶ必要があります。

 

株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」では、微細なPM2.5の捕集にも最適なHEPAフィルターを搭載した「ハイドロ銀チタン®空気清浄機7Guards Pro」(DR.C医薬株式会社)を扱っています。

5枚のフィルターと2つの機能により、花粉・カビ・ハウスダストなどのたんぱく質や化学物質を分解。PM2.5はもとより、細菌・ほこり・ダニも集塵、除去します。さらに、たばこ臭・ペット臭・汗臭・生乾き臭など、においの元を吸着・脱臭する機能により徹底的に空気を浄化し、健康的な生活空間をご提供します。

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