インフルエンザの感染経路は?ウイルスがどこから来るのか解説します

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インフルエンザウイルスはいったいどこからどのようにやって来て、人に感染するのでしょうか。実はインフルエンザウイルスは、日本からは遠く離れた北極圏に潜んでいて、地球上を大移動して日本にまで到達します。

ここでは、インフルエンザという病気についてと、インフルエンザの感染に関する地球規模の経路について詳しく解説します。

 

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インフルエンザとは?

 

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスを病原とする感染症です。インフルエンザウイルスが初めて発見されたのは1933年のことですが、そのはるか以前、おそらくは紀元前から存在していたといわれています。

科学的に観測されているインフルエンザのパンデミック(世界的大流行)は、1918年のスペイン風邪、1957年のアジア風邪、1968年の香港風邪、1977年のソ連風邪、2009年の新型インフルエンザなどが知られています。

 

一般的なインフルエンザのことを「季節性インフルエンザ」といいますが、季節性インフルエンザの原因となるウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3種類があります。

中でも、感染力が強いのがA型で、人にも動物にも感染し、少しずつ抗原性を変化させながら毎年のように流行を繰り返します。B型は人にだけ感染し、比較的流行しやすい型です。C型は人と豚にだけ感染しますが、基本的に1回の感染で十分な免疫がつくので大人のあいだでの流行はあまりなく、まだ免疫のない子供がかかるケースがほとんどです。

インフルエンザの主な感染経路

 

インフルエンザの感染経路には、主に飛沫感染と接触感染の2つがあります。続いては、それぞれの感染の仕組みについて解説します。

 

 

飛沫感染

 

感染している人がくしゃみや咳をすると、インフルエンザウイルスを含む飛沫が周囲に飛び散ります。これを、ほかの人が鼻や口から吸い込むことによって起こる感染が飛沫感染です。飛沫が目に付着して、目の粘膜からも侵入することがあるといわれています。

1~2m程度の距離であれば、飛沫によって感染する可能性があります。

 

 

接触感染

 

感染している人の飛沫が手に付着してその手をほかの人がさわる、または電話やドアノブ、食器、電車・バスのつり革などを介してほかの人がさわることで感染するのが接触感染です。

手にふれただけでうつることはありませんが、ウイルスが付着した手で口・鼻・目などの粘膜にさわることで感染します。くしゃみや咳を手で押さえるなど、人は手を口や鼻に持っていくことが多く、それが接触感染を広げる原因となります。

 

 

インフルエンザの感染でよくある疑問

 

インフルエンザに感染すると、必ず病気になって具合が悪くなるのでしょうか。また、インフルエンザは空気感染しないのでしょうか。インフルエンザの感染に関するよくある2つの疑問についてご説明しましょう。

 

 

感染と発症は違う?

 

感染=発症ではありません。感染とは、ウイルスなどの病原体が体の中に入り込むことです。

ウイルスの目的は、生物の体内に侵入して自身を増やすことにあります。ウイルス自身は細胞を持っていないため、増えるためにはほかの生物の体内に侵入し、生物の細胞を利用して自分を複製する必要があるからです。

しかし、ウイルスに感染しても、必ず病気を発症するとは限りません。体には免疫機能があるため、感染から発症までの潜伏期間中に免疫機能が働いてウイルスを攻撃し、排除してしまえば発症しません。

 

発症(または発病)とは、ウイルスが排除されずに増えて体の組織を破壊し始め、病気の症状が表れることです。インフルエンザの場合は、1~3日の潜伏期間を経て38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、全身倦怠感、さらに喉の痛みや鼻水、くしゃみ・咳などの症状が出ます。

 

 

空気感染はしない?

 

空気感染とは、ウイルスを含む飛沫の水分が蒸発し、空気中に浮遊するほど小さく軽くなった飛沫核を口や鼻から吸い込んで感染することを指します。

 

インフルエンザは空気感染しないと考えられていますが、最近の研究などで、換気が悪い環境下では空気中の飛沫や飛沫核が濃縮され、そこにいた健康な人がそれを吸い込むケースがあることがわかってきています(「エアロゾル感染」と呼ばれることもあります)。

換気が十分に行われていない室内では、空気感染に近いことが起こる可能性があると覚えておきましょう。

 

 

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インフルエンザウイルスはどのように日本にやって来る?

 

インフルエンザウイルスは、北極圏から空を渡って中国南部に渡り、やがて日本に入ってきます。その過程について見ていきましょう。

 

■インフルエンザの感染経路

 

 

1.北極圏で凍結保存

 

インフルエンザウイルスは、普段、シベリアやアラスカなどの北極圏近くの凍りついた湖や沼の中に潜んでいます。あまり知られてはいませんが、実は極寒エリアの湖底などに、一年中存在していることが確認されているのです。

 

2.まずは渡り鳥に

 

春になり、カモやガンなどの渡り鳥(水鳥)が繁殖のために湖や沼に戻るとウイルスが鳥の体内に入り込み、腸管で増えます。渡り鳥は、長い年月をかけてウイルスと共生してきたので、感染はしても発症することはありません。そして、繁殖地と越冬地を移動する途中で糞をまき散らします。

 

 

3.そしてアヒルやニワトリへ

 

渡り鳥が中国南部などに渡り、そこで生息する水鳥や、飼育されているアヒルやガチョウに感染します。

その過程でウイルスが変異し、アヒルなどといっしょに飼育されているニワトリに感染。鳥インフルエンザウイルスとして、病原性を獲得すると考えられています。鳥インフルエンザウイルスが人に感染することはまれで、通常は人に感染しません。

 

 

4.ブタを介して人へ

 

鳥インフルエンザウイルスはブタに感染すると、人に感染する型ができるといわれています。

ブタは人に感染しやすいインフルエンザウイルスを作り出す媒介となるわけです。

 

 

人と人のあいだでどのように感染が広がる?

 

季節性インフルエンザは、北半球と南半球では主に冬季に流行し、熱帯地方では年間を通じて感染者がいます。日本で感染が広がるときは、まず保育園や幼稚園、小学校で広がることが多いとされています。

 

感染拡大の感染元となる特定の患者を、「スーパースプレッダー」と呼びます。日本では子供、中でも小学校低学年の児童がスーパースプレッダーとなることが多いと考えられています。

低年齢の子供はまだ免疫力が備わっておらず、集団生活をしており、小学生なら行動範囲も広がるのがその理由です。

 

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インフルエンザの感染を防ぐには?

 

最後に、インフルエンザの感染を防ぐための対策についても確認しておきましょう。予防接種や手洗いなどのほか、日常生活での工夫でインフルエンザウイルスの感染を防ぐことができますので、実践してみてください。

 

 

予防接種

 

インフルエンザワクチンを打つと、発症の可能性を減らすことができ、重症化を防ぐことが期待できます。接種回数は、原則として13歳未満は年に2回、13歳以上は年に1回です。

 

 

手洗い

 

外出先から帰宅したときや食事前は、必ず手洗いをしましょう。きちんと石鹸を使うことで、ウイルスの除去効果を高めます。

 

 

消毒

 

インフルエンザウイルスには、アルコール消毒が有効であることもわかっています。手洗いができないときなどは、消毒用アルコール(消毒用エタノール)を手指にすり込むようにして消毒しましょう。

 

 

マスクの着用

 

インフルエンザにかかった場合は、必ずマスクをしてください。飛沫感染予防にも、不織布マスクであれば一定の効果があるとされています。

 

 

免疫力を高める

 

普段から規則正しく栄養バランスの良い食事をし、上質な睡眠をとって適度な運動をすることで、免疫力を高めることができます。

 

 

湿度を保つ

 

冬場は空気が乾燥しやすく、湿度が低いと室内でもウイルスがほこりなどといっしょに舞い上がり、空気中に浮遊しやすくなります。また、インフルエンザウイルスは、温度と湿度が低いほど生存率が高くなるという実験結果もあります。50~60%の湿度を保つことを心掛けましょう。

 

 

人混みを避ける

 

インフルエンザが流行する時季には、不特定多数が集まると感染が起こる可能性が高くなります。そのため、不要な外出や人混みを避けるというのも基本的な対策になります。

 

 

換気

 

感染が起きやすい状況を作らないために、こまめな換気も必要です。室内の換気設備の状況を確認して機械換気を行う、または1時間に2回程度を目安に窓を開けて空気を入れ換えるといった対策をしましょう。

 

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ウイルスの性質を知り、確実な予防を

 

インフルエンザウイルスは渡り鳥が運び、アヒルやニワトリが仲介するなどして、ブタの体内で人に感染するように作り変えられ、人に感染します。日本では、11月下旬から流行が始まり、翌年1~3月頃にピークになるというケースが多いので、特にこの時期には十分な感染予防をするようにしましょう。

 

十分な換気ができているかどうかを確認するには、二酸化炭素濃度をモニターすることが有効です。

株式会社UPDATER(旧社名 みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」では、空気環境を可視化し、データの分析・通知・アフターサポートまでを行うクラウドサービス「MADO」を提供しています。「MADO」は、オフィスや店舗の空気中に含まれる二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった物質を計測し、クラウドに送信。事業者のコンピューターやタブレットなどのデバイスに表示し、その空間の空気がどのような状態なのかを可視化できるため、換気やその他状況に応じた対策を行うことが可能です。

インフルエンザなどのウイルス対策に、ぜひご利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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