エアラボ通信

2020年11月2日

次亜塩素酸ナトリウム液と次亜塩素酸水、何が違うの?

みんなエアー|2020年11月2日

呉 博士(みんな電力顧問)

次亜塩素酸ナトリウム液と次亜塩素酸水は、兄弟の様な塩素系化学物質です。違いは一点のみ。次亜塩素酸ナトリウム液が、製法由来の苛性ソーダが残るため強いアルカリ性であるのに対し、次亜塩素酸水は酸性から弱酸性を示します。どちらも強力な殺菌力とウイルス不活化力を持ち、今回の新型コロナウイルスに対する有効性も独立行政法人「製品評価技術基盤機構 (nite) 」によって実証されています。

 

次亜塩素酸ナトリウム液は、院内感染を防ぐための院内環境や医療機器用の消毒剤として、エタノールと並んで古くから十分な実績があります。しかし、家庭向けの消毒液は市販されておらず、キッチンハイターなどの漂白剤を100倍に希釈して、自分で作らなくてはなりません。また、この剤の一番の問題は強アルカリであることです。そのため皮膚への刺激が強く、素手での使用は厳禁、かつ、眼には絶対に入れない注意が必要です。

 

次亜塩素酸水は、食品衛生分野での加工食品や機器の殺菌料として十分な実績が有ります。「最終食品の完成前に除去しなければならない」との条件付きですが、食品添加物として認可されており、また、法規上の制約で手指の消毒には推奨できませんが、皮膚への作用も穏やかです。したがって、とても扱いやすい剤です。しかし、一番の問題は、物質自体が不安定で、製造直後から時間とともに分解し、活性が失われることです。そのため、製造日を確認してフレッシュな製品を購入し、開封後は速やかに使うことが必要です。

 

みんな電力のお勧めは、人への安全性の観点から次亜塩素酸水。ただし手指ではなく、物品の消毒用に使いましょう。

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