新型コロナウイルスの家庭内感染は増えている?感染ルートを断つ方法

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呉 博士(株式会社UPDATER顧問) 2021.8月執筆

 

新型コロナウイルス感染症の拡大は高い水準で推移しており、家庭内での感染が増えています。例えば、2021年8月12日に開催された第58回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議の資料には、8月3日~8月9日に感染経路が判明した都内の新規感染者のうち、61.4%が同居人からの感染(家庭内感染)であったことが示されています。この数値は、職場での感染16.3%、施設での感染5.5%、会食での感染3.9%、を大きく引き離しています。

 

家庭内では、閉じられた空間で家族が生活をともにしますので、飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染のすべてが起こる条件がそろっています。緊急事態宣言とまん延防止等重点措置が日常化し、不要不急の外出抑制が強く要請される中で、家族がともに過ごす家庭内でのより綿密な感染防止対策が一層重要になってきています。

家庭内においても、感染防止の大原則は感染ルートを断つことです。ここでは、感染ルートを断つ4つの方法をご紹介します。

 

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ウイルスを持ち込まない

 

感染ルートを断つためには、家庭内にウイルスを持ち込まないことが鉄則です。そのためには、玄関で上着を脱ぎ、手指を消毒します。外で着用していたマスクは、洗浄するか廃棄してください。

そして、リビングに入る前にシャワーを浴びて、髪や肌に付着したウイルスを洗い流すようにするといいでしょう。

 

 

飛沫感染を断つ

 

新型コロナウイルス感染症の主要な感染ルートは飛沫感染と考えられており、家庭内でも屋外と同様の対策が必要です。具体的には、下記のような対策が挙げられます。

 

・マスクを着用する

・1m以上の距離を保つ(最近の変異株では2m以上が必要ともいわれています)

・食事をともにしない(ともにする場合はアクリルボードを設置する)

・向き合って話さない

 

家庭内でそこまでやるのかと思われるかもしれませんが、変異株による感染拡大がある程度収まるまでは、可能なことから実行するとよいでしょう。

 

 

接触感染を断つ

 

家庭内には、食卓、ドアノブ、水道のレバー、リモコン、照明スイッチなど、よくさわる場所やものが必ずあります。そういった場所やものをリストアップして共有し、アルコール消毒液か市販の除菌剤、家庭用洗剤を用いて、頻繁に清掃・消毒することが必要です。

ウイルスは主に、手指を経由して目、鼻、口の粘膜から侵入するため、家庭内でも手指の洗浄・消毒は必須です。また、洗顔の際の歯磨き粉やタオルを、共有しないという配慮も必要です。

 

 

エアロゾル感染を断つ

 

家庭内の空間には、家族の呼吸や会話によって生成される飛沫核が、「エアロゾル」となって常に滞留しています。エアロゾルとは、空気中に漂う微細な粒子のことで、室内に感染者がいるとウイルスを含むエアロゾルが室内を漂います。

このエアロゾルを吸い込むことで起こる、空気感染を防ぐ基本対策は換気です。2003年7月以降に着工された住宅には機械換気設備(24時間換気システム)が設置されていますので、必ず換気するようにしましょう。機械換気設備が設置されていない住宅では、頻繁に窓を開けるなどの対策を心掛けてください。

 

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空間に浮遊する細菌やウイルスへの対策も必要

 

新型コロナウイルス感染症対策には換気が大切ですが、真冬や真夏の時期に窓を頻繁に開けるのは大変なことです。また、現状の機械換気設備の換気能力は、決して十分とはいえません。

そのため、エアロゾル感染をより確実に防ぐには、換気のみに頼るのではなく、室内に浮遊する細菌やウイルスを捕捉・不活化する対策も併せて講じることが必要であると考えます。空気清浄機や紫外線照射装置などの設置も検討してみてください。

 

 

家族が新型コロナウイルス感染症と診断された場合

 

最後に、十分な注意を払ったにもかかわらず、同居者や家族が新型コロナウイルス感染症と診断された場合の対策について紹介します。

 

同居者が新型コロナウイルスと診断された場合、濃厚接触者である家族に対してはPCR検査が行われます。第58回東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料には、家庭内での感染拡大リスクを少しでも低減させるため、「PCR 検査等の結果を待つ間においても、家庭内の感染を防ぐための基本的な感染防止対策(東京都のホームページ「自宅療養者向けハンドブック」)を徹底する必要がある。」との専門家の見解が記載されています。

 

このには、家庭内での感染拡散を極力抑えるために、感染者自身が注意すべきこと、家族や同居者が感染者のケアをする際に気をつけなければならないことなどが、わかりやすくまとめられています。家族に感染者がいる場合はもちろん、いない場合でも、万が一に備えて、目を通しておくことが大切です。

 

参照:東京都福祉保健局「自宅療養者向けハンドブック」

 

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