浮遊菌はどう対策する?浮遊菌と感染経路、対策について解説

空気中には、目に見えない細菌やウイルスが浮遊しています。それらの細菌やウイルス、微生物は浮遊菌と呼ばれ、人間に対して健康被害を引き起こす可能性もあるため、除菌などの対策が必要です。

ここでは、浮遊菌の概要と感染経路のほか、有効とされている浮遊菌対策について解説します。

 

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浮遊菌とは?

 

浮遊菌とは、空気中に浮遊している細菌やウイルスなどを含む微生物のことです。

室内の細菌やウイルスには、くしゃみや咳、会話などによって口や鼻から飛び出して、飛沫とともに浮遊しているもののほか、微細なほこりなどに付着して舞い上がったものがあります。

なお、くしゃみや咳、会話によって飛散した飛沫の水分が乾燥し、5μm(1μm=0.001mm)以下になったものを飛沫核といい、細菌やウイルスはこの飛沫核にも存在しています。

病原菌やウイルスの感染経路

 

細菌もウイルスも、病原体となって感染症を引き起こす可能性があるため、その感染経路について知っておく必要があるでしょう。

細菌やウイルスの感染経路にはさまざまありますが、日常生活において注意すべきなのは、「経口感染」「飛沫感染」「接触感染」「空気感染」の4つです。

 

 

経口感染

 

経口感染とは、細菌やウイルスを含む飲食物を口に入れたり、感染者が接触したものを口に入れたりすることで感染することをいいます。経口感染による主な病気としては、O157などの病原性大腸菌による腸炎のほか、A型肝炎、腸チフス、ポリオなどが挙げられます。

 

 

飛沫感染

 

飛沫感染とは、感染者のくしゃみや咳によってウイルスを含んだ飛沫がほかの人の鼻や口、目の結膜に付着し、感染することをいいます。飛沫は、くしゃみや咳で3~5m程飛び、マスクをしない会話でも1m程飛ぶといわれています。飛沫感染による主な病気としては、インフルエンザが挙げられます。

 

 

接触感染

 

接触感染とは、感染者との直接接触、または細菌やウイルスが付着したドアノブや手すり、タオルといったものを介しての感染のこと。具体的には、細菌やウイルスが付着した手で鼻や口にふれる、目をこするといった行為で感染します。

インフルエンザは、接触感染によっても感染する可能性があり、感染症の多くは接触感染によって引き起こされます。

 

 

空気感染

 

空気感染とは、空気中に漂っている飛沫核を吸い込んで感染することをいいます。飛沫核は水分が少なく軽いため、換気をしていない室内では、細菌やウイルスが飛沫核とともに長く空気中に漂ってしまうのです。

空気感染による主な病気としては、インフルエンザや麻疹(はしか)、水痘(水ぼうそう)、結核が挙げられます。

 

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空気感染が起こらないようにする浮遊菌対策

 

浮遊菌は、飛沫や飛沫核に付着して空気中を漂っていることが多いため、空気感染が起こらないような対策が必要です。室内の浮遊菌をいかに減少、抑制させられるかがポイントになります。

ここからは、空気感染が起こらないようにする浮遊菌対策について解説します。

 

 

換気

 

換気は、浮遊菌対策として最も手軽な方法です。室内の空気を排出し、外から新しい空気を取り入れることで、空気をきれいにします。換気には、窓やドアを開けることで室内の空気と外気を入れ換える自然換気と、換気扇や全熱交換器、送風機などの換気設備を使って室内外の空気を入れ換える機械換気があります。

 

空気感染対策として有効なのは、機械換気で強制的な換気を行いながら、窓を開けるなどして定期的な自然換気も行うことでしょう。

特に人が多く集まる場所では、マスクをするだけでなく、定期的な換気をすることが空気感染防止につながります。

 

 

空気清浄機

 

空気清浄機を使用することも、浮遊菌対策として有効です。空気清浄機にはさまざまな種類がありますが、ファンで強制的に空気を吸い込み、フィルターを通して空気を濾過するものが一般的です。

 

なお、空気清浄機でよく使われている「HEPAフィルター」は、0.3μmの粒子の捕集効率が99.97%以上とされており、1~10μm前後の細菌は十分に除去することができます。ウイルスの大きさは0.1μm前後ですが、ウイルスが付着している飛沫核の大きさは5μm前後のため、HEPAフィルターを使用していれば、十分に浮遊菌を除去できると考えていいでしょう。

 

また、光触媒を使った空気清浄機も浮遊菌対策には有効です。光触媒に光をあてて発生する活性酸素によって空気中の細菌やウイルスを分解し、有害な物質を出さないという特徴があります。

 

 

紫外線照射

 

空気中の細菌やウイルスなどの浮遊菌除去に最も効果があると考えられるのは、紫外線照射です。

紫外線の中でも波長の短いUV-Cを照射することで細菌やウイルスを不活化させます。また、UV-Cを使った紫外線照射装置は、紫外線に対する抵抗力を持った耐性菌を作ることがなく、機械音もほとんどないといった特徴があります。

そのため、紫外線照射装置は病院などの医療施設、オフィス、学校、図書館、高齢者施設、保育園・幼稚園、食品工場などでよく使われています。

 

ただし、UV-Cをはじめとする紫外線は、人体にも影響があるという点では注意が必要です。紫外線照射装置は、人に照射することのない場所に設置しなければなりません。また、紫外線があたらない場所では浮遊菌を除去することができないため、室内の空気を循環させる必要があります。

 

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浮遊菌除去には安全で効果的なエアロシールドを

 

浮遊菌によって空気感染が起こらないようにするためには、換気を行ったり、空気清浄機を使用したりして、しっかりと対策するようにしてください。紫外線照射装置を使用する場合は、人に照射しないように設置する必要があるでしょう。

 

株式会社UPDATER (旧 みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」では、空気環境対策のソリューションとして、エアロシールド (エアロシールド株式会社製)を提供しています。エアロシールドは、紫外線の中でも最も除菌効果が高いとされているUV-Cを室内上部に水平照射することで、浮遊菌を減少させることができます。エアロシールドは、室内の高さ2.1m以上の壁面や天井に設置して紫外線を水平に照射するため、人に直接紫外線があたることなく安全です。

室内の空気環境対策には、エアロシールドの導入をご検討ください。

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