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従業員が新型コロナウイルスに感染したら、会社はどのように対処すればいいか、必ず考えておかなければなりません。また、会社でクラスターが発生したときのリスクを正しく知り、それを防ぐための方法や対策を講じることも大切です。
ここでは、従業員が新型コロナウイルスに感染した場合の対応と、会社での感染を予防するための対策についてご紹介します。
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会社でクラスターが発生したときの影響は?
もし、会社でクラスター(集団感染)が発生してしまったら、どのような影響が出るのでしょうか。会社が事業を継続するにあたって、下記のような影響が考えられます。
・店舗や工場、事業所の一時閉鎖
・業務の停止または遅れ
・感染者や濃厚接触者などの従業員の出社禁止
・取引先やお客様など、社外の人との濃厚接触
・風評被害
・職場の消毒作業実施などの対応コスト発生
これらの影響があることによって、金銭的・人的コストの発生も避けられません。しっかりとした感染対策を行っていたとしても、実際にクラスターが発生してしまったら、社会的責任も問われることになるでしょう。場合によっては、事業の停止や遅れだけにとどまらず、事業の継続が危うくなる可能性もあります。
そのため、感染対策をしっかりと行うだけでなく、クラスターが発生したときの対応についても準備しておくことが重要です。
従業員が新型コロナウイルスに感染してしまったら
従業員が新型コロナウイルスに感染してしまった場合、スピード感ある対応ができるかどうかが感染拡大を食い止める決め手となります。従業員が新型コロナウイルスに感染した際に、会社が行うべき対応についてまとめました。
新型コロナウイルス感染者と濃厚接触者を出社停止にする
従業員が新型コロナウイルスに感染したとわかったら、感染者と濃厚接触者は出社停止にします。濃厚接触者とは、感染者と1m以内の範囲で感染予防対策なしに15分以上接触があった人です。
感染者の状況にもよりますが、連絡がとれるのであれば電話などで感染者に聞き取りを行い、社内での濃厚接触者のリストを作成しておきます。
なお、濃厚接触者でもPCR検査を受ける必要があり、陰性だったとしても最終接触日から14日間の健康観察が必要です。保健所の指示に従って行動してください。
また、感染者や濃厚接触者に対する心のケアも重要です。感染者に関する職場内での差別などが起きないよう配慮しましょう。
保健所と連携して情報共有・消毒を行う
従業員が新型コロナウイルスに感染、またはPCR検査で陽性となり、保健所が勤務先への調査が必要だと判断した場合、保健所から会社に連絡が来ることがあります。その際には、保健所との連携も必要になるため、担当者をあらかじめ決めておきましょう。店舗や事業所などの見取り図も普段から用意しておくようにしてください。
また、店舗や事業所などの消毒作業が必要です。保健所が消毒作業を行ってくれるわけではありませんので、保健所の指示に従って会社が消毒を行うことになります。
状況に応じて情報の共有・通知を行う
従業員が新型コロナウイルスに感染した場合、状況に応じて社内外に情報を通知する必要があります。どこまでの情報をどの範囲にまで共有・通知するかは状況にもよりますが、感染者のプライバシーには十分配慮する必要があるでしょう。
社内に対しては、感染者や濃厚接触者が出社できないことで、業務にどのような影響が出て、どのような対応をするのかを共有します。
感染者や濃厚接触者が訪れた取引先などの社外関係者にも、必要に応じて通知するようにします。
事業継続可能か判断する
新型コロナウイルスに感染した従業員や濃厚接触者である従業員の状況、業務への影響などを把握したら、事業を継続できるかどうかを判断しましょう。
従業員が新型コロナウイルスに感染した際に最も大切なのは、感染した従業員と接触した可能性のある従業員を、できるだけ早く把握することです。その上で、濃厚接触者でない従業員だけで業務を進められるのかを検討することになります。
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会社で感染を予防するための対策
会社内での感染を予防するためには、衛生管理を徹底する必要があります。どのようなことを行えばいいのか、具体的にご紹介しましょう。
感染症に対する正しい理解の共有
新型コロナウイルスやインフルエンザなどの感染症の予防で大切なのは、従業員一人ひとりが感染症について正しい理解をしておくことです。
特に、感染の予防方法や社会的なルール・エチケット、初期症状のチェックポイント、感染した場合の対応については、社内でしっかりと共有しておく必要があります。
従業員の健康状態の把握
従業員の健康状態の把握も大切です。出社時に検温などで従業員の健康チェックを行う体制を整えましょう。また、発熱や風邪のような症状がある場合は、出社しないということを周知しておく必要があります。
従業員一人ひとりが意識して行動するだけでなく、感染予防の担当者を決めて、会社が健康状態を把握できるようにしておきます。
柔軟な業務への対応
柔軟な働き方を認めることで、会社での感染を予防したり、拡散させないようにしたりすることができます。
例えば、在宅勤務などのテレワークができれば、人と接触する機会を減らすことができ、感染の可能性も少なくなります。テレワークが難しい場合は、オフィスをフリーアドレス制にして間隔を空けて座るようにしたり、フレックスタイム制や時差出勤を取り入れたりするなど、人との接触機会を減らす取り組みを検討してみてください。
柔軟な働き方を可能にしておくことで、事業を継続できる可能性も高くなります。
職場環境の整備
会社での感染を予防するためには、職場環境の整備も大切です。
デスクや椅子、キーボード、マウス、ドアノブなど、人がふれる場所はアルコールなどで定期的に除菌します。飛沫対策として、アクリルパネルの設置を検討してもいいでしょう。
加えて、空気中にも細菌やウイルスが浮遊しています。定期的な換気を行うようにするか、換気が難しい場所であれば、安全かつ確実に空気環境を改善できる機器などの設置を検討してみてください。
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感染症対策がどれくらいできているかチェックしよう
従業員が新型コロナウイルスに感染した場合には、どのような対応をするべきか事前に決めておくことが大切です。
また、普段から会社内で感染が起こりにくいような環境を整えておくことも必要でしょう。自社ではどれくらい感染症対策ができているか、チェックしてみてもいいかもしれません。
株式会社UPDATER ( 旧 みんな電力株式会社 )のエアテック事業「みんなエアー」では、空気環境を見える化し、そのデータにもとづいた空気環境対策の製品やソリューションのご提案をいたします。空気のクラウドサービス「MADO」は、オフィスや店舗の空気中に含まれる二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった物質を計測し、クラウドに送信。事業者のコンピューターやタブレットなどのデバイスに表示し、その空間の空気がどのような状態なのかを可視化できるため、換気やその他状況に応じた対策を行うことが可能。データの分析・通知・アフターサポートまでを行います。