会社でしっかり飛沫感染対策!社内の換気と仕切り方を解説

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会社での飛沫による感染対策として大切なのは、社内の換気と仕切りです。会社でクラスターが発生しないよう、換気や仕切りなどの対策をしっかり行うようにしましょう。

ここでは、オフィスにおける換気についての基本的な考え方と、パーテーションなどで仕切りを設置する際の注意点について解説します。

 

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社内でのウイルスや細菌の感染経路

 

社内で感染対策を行うには、ウイルスや細菌の感染経路を知っておく必要があります。感染経路は、「飛沫感染」「空気感染」「接触感染」の3つです。

 

飛沫感染は、感染者の咳、くしゃみ、至近距離での会話などで飛散した、ウイルスや細菌を含む飛沫を吸い込むことで感染することをいいます。

なお、飛沫の水分が蒸発すると、飛沫核と呼ばれる微粒子となります。飛沫核にはウイルスや細菌が残っており、それを吸い込むことで感染するのが空気感染です。麻疹ウイルス(はしか)、結核菌、水痘ウイルス(水ぼうそう)などは、空気感染することがわかっています。

接触感染は、ウイルスを含む飛沫が付着したものをふれた手で、口や鼻、目などの粘膜をさわることで感染することをいいます。

 

これらの感染経路の中でも、多くの人が空間を共有している社内では、飛沫感染対策が特に大切です。マスクをしたり、ソーシャルディスタンスを確保したりするなど、個人が対策することは大前提として、会社の対策としては換気と仕切りを行うようにしましょう。

社内の換気方法

 

換気とは、汚れた空気を排出し、新しい空気を取り入れることです。社内で換気を行うには、自然換気と機械換気の2つの方法があります。それぞれについて解説しましょう。

 

自然換気

 

自然換気とは、窓やドアを開けることで室内の空気と外気を入れ換える方法です。

自然換気のメリットはコストがかからないことですが、季節やその日の気象条件によって、どの程度の換気ができるかは変わってきます。安定した換気のコントロールが難しい点はデメリットといえるでしょう。

 

 

機械換気

 

機械換気とは、換気扇や全熱交換器、送風機などの換気設備を使って、強制的に空気を入れ換える方法です。機械換気には、給気と排気の両方を機械式のファンで行う第一種換気、給気はファンで排気は自然換気で行う第二種換気、給気は自然換気で排気はファンで行う第三種換気の3種類があります。

このうち、オフィスビルでは第一種換気を用いるのが一般的です。オフィスビルは建築基準法などにより、床面積と人数に応じて一定の換気量を確保できるよう、換気設備を設置することが義務づけられています。

 

ビルの管理会社に確認すれば、ビルの換気設備の種類や換気量、換気口(給気口・排気口)の位置などがわかります。においがこもりやすく、換気がうまくいっていないと思われるようであれば、ほこりなどによるフィルターの目詰まりも疑われます。十分に換気ができているか、管理会社に確認するようにしましょう。

ただし、社内はデスクやパーテーションが多く配置されていて空気がこもりやすいため、より空気を通りやすくする対策が必要です。第一種換気を行いつつも、定期的に窓やドアを開ける自然換気を併用することをおすすめします。

 

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社内で空気がこもらないようにするためには?

 

空気がこもらないようにするためには、自然換気と機械換気を併用した上で、デスクや棚などをより換気しやすく配置することを検討しましょう。

 

換気口の周囲に空気の流れを阻むものがあれば取り除いたり、窓を1ヵ所だけ開けるのではなく、風が通るように複数の窓を開けたりするようにします。また、会議室のような密閉空間では、使用前後にサーキュレーターなどを用いて換気してください。会議が長時間にわたるようであれば、途中で換気する時間を設けるようにします。

 

なお、ほとんどのエアコンには、換気をする機能はありません。空気清浄機は空気中に浮遊する細菌の除去やウイルスの不活化を行うための機器です。換気設備とはまた異なる機能を持つ機器だということも覚えておいてください。

 

 

社内の仕切り方

 

飛沫感染対策として、会話などの際に飛沫が直接かからないように社内を仕切ることも大切です。具体的に、どのように社内を仕切ればいいかをご紹介します。

 

 

デスクとデスクのあいだにパーテーションを設置する

 

社内の仕切り方のひとつとして、デスクとデスクのあいだにパーテーションを設置することが挙げられます。

ただし、パーテーションを設置する前に、デスクの数を減らせるかどうかを検討してみてください。デスクの数を減らしてデスクとデスクのあいだに一定の距離を確保できれば、飛沫が直接かかる可能性も低くなるでしょう。テレワークやフリーアドレスを導入することで、席の数を減らすという方法もあります。

 

このように、デスクの数を減らした上で、デスクとデスクのあいだにパーテーションを設置します。パーテーションは180cm程度の高さがあれば、立った状態での飛沫の飛散も低減が可能です。

しかし、あまり多くパーテーションを設置してしまうと、換気の効率が下がるという問題も生じてきます。空気がこもらないようにしつつ、人が多く集まりそうな場所にパーテーションを設置してみてください。

 

 

デスクや会議室のテーブルにアクリル板を設置する

 

デスクとデスクのあいだに設置するパーテーションのほかに、卓上に置くタイプのアクリル板(アクリルパーテーション)があります。

向かい合っているデスク、会議室や打ち合わせ用のテーブルなどの上にアクリル板を設置することで、顔を見ながら話しつつ、飛沫が直接かかるのを防ぐことができます。

 

なお、アクリル板を設置する際には、座った状態で完全に頭が隠れるくらいの高さになるようにしましょう。理化学研究所のシミュレーションによると、正面からの飛沫感染リスクに対しては床からの高さが1.2mのパーテーションではほとんど効果がなく、1.4mが最適という結果が出ています。

椅子の高さによっても変わりますが、1.2mのパーテーションでは頭全体が隠れる高さにはなりません。座った状態で完全に頭が隠れるくらいの高さのアクリル板を設置するようにしてください。

 

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会社の飛沫感染を防止するために空気環境対策を

 

会社でクラスターが発生しないようにするためには、換気したり仕切りを作ったりするなど、さまざまな対策が必要です。さらに、社内の空気質調査を行い、社内の空気環境を見える化することもおすすめします。

株式会社UPDATER (旧 みんな電力株式会社) のエアテック事業「みんなエアー」では、空気質調査を行い、結果に基づいて適切な環境対策を行うことで、安心できる空間を創出するサービスを提供しています。

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