手足口病は大人も要注意?症状や注意点、予防法について解説

子供の病気というイメージの強い手足口病ですが、大人もかかることがあるのをご存じでしょうか。大人が手足口病にかかると、子供よりも重症化しやすいといわれているため注意が必要です。では、大人の手足口病にはどのような症状があり、どうやって予防すれば良いのでしょうか。

この記事では、手足口病に大人がかかってしまった場合の症状や注意点、予防法などについて解説します。

 

 

手足口病とは?

 

手足口病とは、手や足、口の中に痛みのある赤い発疹ができ、発熱を伴うこともある病気です。6月から8月にかけて流行し、7月下旬頃にピークを迎えます。乳幼児によく見られる病気で、ヘルパンギーナやアデノウイルス感染症と共に、三大夏風邪のひとつといわれています。

 

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手足口病の原因となるウイルス

 

手足口病の原因は、コクサッキーウイルスA16型やエンテロウイルス71型といった「エンテロウイルス」のグループに属するウイルスです。病原体となるウイルスには複数の種類があるため、手足口病になって免疫ができても、別の種類のウイルスに感染すると再び発症してしまいます。

 

 

手足口病の感染経路

 

手足口病の主な感染経路は、くしゃみや咳などで飛び散ったウイルスが体内に入る「飛沫感染」や、ウイルスのついた手で直接他人や物にさわることによってうつる「接触感染」です。そのほか、排泄物に含まれたウイルスが口などから侵入することで起こる「経口感染(糞口感染)」もあります。

 

 

手足口病の潜伏期間は3~7日

 

手足口病の潜伏期間は3~7日です。手のひらや足の裏、足の甲、口の中などに痛みを伴う赤い斑点状の発疹が現れます。発疹は1週間から10日程経つと自然に消えますが、人によっては発疹の前に数日発熱することもあります。感染力が最も強いのは、症状が出てから1週間だといわれています。

 

 

大人が手足口病にかかったときの症状

 

手足口病は子供がかかることの多い病気で、患者の80~90%は5歳未満の乳幼児だといわれています。子供の場合、症状は手や足、口の中にできる水疱性の発疹が中心で、1~3日発熱することもあるのが特徴です。症状が治まってから1~2ヵ月後に手足の爪がはがれることがありますが、一時的なもので、すぐに新しい爪が生えてくるため大事には至らないでしょう。

一方で、大人が手足口病にかかると、子供より重症化しやすいといわれています。続いては、大人が手足口病になるとどのような症状が出るのかを解説します。

 

 

発疹のかゆみや痛み

 

大人の手足口病は、発疹のかゆみや痛みが子供より強く出やすい傾向があります。中には、手のひらの発疹の痛みで生活に支障をきたしたり、足の裏が痛くて歩けなくなったりすることもあります。口の中の水疱がつぶれて口内炎になり、うまく食事がとれなくなってしまうことも少なくありません。

痛みが治まるまでは10日程かかり、水疱が消えるまでには約2〜3週間と子供の倍程度の時間がかかります。

 

 

40℃近い高熱

 

子供の手足口病では発熱したとしても37~38℃程度で、それ以上の高熱になることはあまりありません。しかし、大人の場合、発疹とともに40℃近い高熱が出ることがあります。

 

 

関節の痛みや全身の筋肉痛

 

大人が手足口病になると、高熱に伴い、インフルエンザにかかったときのような関節の痛みや悪寒などが起こることもあります。全身の倦怠感や筋肉痛などの症状は、子供の手足口病とは異なる特徴です。

 

 

嘔吐や下痢、手足のしびれ

 

大人が手足口病になった場合、人によっては嘔吐や下痢、手足のしびれなどの症状が現れることもあります。嘔吐や下痢の症状があると、口の中の痛みと重なってますます水分や食事がとれず、脱水症状になりやすくなってしまうため、注意が必要です。

 

 

症状がでない不顕性感染

 

手足口病にかかっても、何も症状がない人もいます。このような状態を「不顕性感染」といいます。不顕性感染の場合、症状はなくてもウイルスを排出しているため、他人にうつしてしまう可能性があります。

 

 

手足口病の治療方法

 

手足口病に対する特別な治療やワクチンはありません。そのため、もし手足口病にかかってしまったら、治療法は対症療法のみということになります。大人の場合は、疲労や睡眠不足による免疫力の低下からウイルス感染を招いてしまうケースも少なくありません。症状が出たらまずは安静にし、ゆっくり体を休ませましょう。

病院を受診すると、発疹のかゆみを抑えるための塗り薬や、発熱や痛みを抑える解熱鎮痛剤が処方されることがあります。また、口の中の痛みによって水分や食事が十分にとれない場合は、点滴によって水分補給を行うこともあります。

 

 

大人が手足口病になった場合の注意点

 

大人が手足口病になってしまったとき、気になるのは出勤しても大丈夫かということではないでしょうか。

手足口病にかかった場合は、少なくとも熱があるうちは仕事を休み、自宅で安静にしていたほうがいいでしょう。出勤するのは完全に熱が下がり、問題なく動けるようになってからにしてください。

 

また、手足口病のウイルスは感染力が弱いとはいえ、感染防止には細心の注意が必要です。特に、飲食業などで食べ物を扱う人や、営業や接客などで人と接する仕事をしている人は、職場での感染を拡大させないよう気をつける必要があります。

 

しかし、不顕性感染の場合は、自覚なくウイルスを排出してしまっている可能性があります。自分や同僚の子供が手足口病にかかったり、職場内で感染者が出たりした場合、何も症状がなくても感染しているかもしれません。念のため、手洗い、うがい、マスクの徹底など、感染予防対策をとることをおすすめします。

 

 

手足口病の予防法

 

手足口病は決して珍しい病気ではありませんが、大人が感染すると重症化のリスクがあります。下記のような日頃からの対策で、ウイルス感染を防ぐことが大切です。

 

 

基本は手洗い、うがい

 

手洗いとうがいは、手足口病に限らずすべての感染症予防の基本です。指のあいだや爪の隙間といった部分も、石鹸でしっかりと洗いましょう。小さい子供がいる場合は、子供の手洗い、うがいもサポートしてあげてください。

 

 

タオルや食器などの共用は避ける

 

身近な人が手足口病にかかってしまったら、タオルや食器などの共用は避け、マスクを着用して飛沫感染を防ぎます。に、子供のおむつ交換をする場合は、ビニール手袋を着用するなどして排泄物にふれないようにする工夫が必要です。さらに、手洗いとうがいを、いつも以上にこまめに行うようにしてください。

 

 

職場の空気環境は大丈夫?こまめな換気も大切

 

大人が手足口病にかかると、子供よりも重症化しやすい傾向があります。子供や身近な人が感染した場合には感染を防ぐ対策が必要ですが、普段から手洗いやうがいをしっかり行いましょう。職場でも、手足口病に限らず、さまざまなウイルスなどに感染しないよう、空気環境を整えておくことも大切です。

 

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