新型コロナウイルスなど感染対策の基本を解説

2019年12月に初めて中国湖北省武漢市で確認された新型コロナウイルス。2020年3月には、世界保健機関(WHO)によって「パンデミック(世界的な大流行)状態である」と表明され、今や感染対策は我々が生活する上で欠かせないものとなっています。

ここでは、2021年8月現在で厚生労働省および内閣府、WHOなどから発信されている情報にもとづき、新型コロナウイルスの特徴と感染対策の基本について解説します。

 

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新型コロナウイルスの特徴

 

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は、遺伝情報(ゲノム)がRNAで構成される「RNAウイルス」である、コロナウイルスの一種です。

コロナウイルスには、一般的な風邪の要因となるウイルスもあります。また、「重症急性呼吸器症候群(SARS)」や「中東呼吸器症候群(MERS)」を引き起こすのもコロナウイルスの一種です。

 

 

新型コロナウイルスは生物の細胞内でのみ増殖する

 

新型コロナウイルスが増殖できるのは、生物の細胞に入り込んだときだけで、空気中で増えることはできないことがわかっています。また、健康な皮膚には入り込むことができないといわれており、ものの表面に付着したウイルスは、時間経過で壊れます。ただし、付着したものによっては、24~72時間くらい感染力を持つとされています。

 

主な感染経路は3種類

 

新型コロナウイルスは、主に口や鼻、目の粘膜の細胞に付着して体内に入り込みます。感染経路は主に、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」が考えられていますが、厚生労働省では、「接触感染」や「飛沫感染」が一般的としています。

 

・接触感染

感染者との直接的な接触や、ウイルスがついた手でさわったドアノブや手すりなど、ものを介しての接触による感染を接触感染といいます。表面にウイルスが付着しているものにふれた手で、口や鼻をさわることで粘膜から体内に侵入・感染します。

 

・飛沫感染

飛沫感染とは、感染者の咳やくしゃみによって飛び散るウイルスを含んだ飛沫を、周辺の人が口や鼻から吸い込むことで感染することをいいます。飛沫が飛ぶ距離は、1~2m程度です。

 

・空気感染

2021年9月現在、欧米をはじめ日本でも、「空気感染が新型コロナウイルスの主たる感染経路と考えられる」と提言されています。感染者の呼気から排出された、ウイルスを含む大小さまざまなサイズの飛沫やマイクロ飛沫が急速に乾燥してできるエアロゾル粒子が、空気中を漂うことで広範囲に伝わるものです。また、その感染源より数分から数時間のあいだに空気中へ粒子は分散することもあり、高濃度で蓄積されるような条件下では、これまで考えられていた感染源との距離や時間に限らず感染リスクがあるとされています。

 

 

人にうつる可能性のある期間

 

新型コロナウイルスに感染した人が、第三者に感染させてしまう可能性がある期間は、発症の2日前から発症後7~10日間程度です。

また、発症の直前・直後は、ウイルスを排出する量が高まると考えられています。

 

 

新型コロナウイルスの弱点

 

新型コロナウイルスは、熱水や塩素系漂白剤、洗剤、アルコールで破壊でき、手洗いで洗い流せることがわかっています。

手や指についたウイルスは、流水で15秒洗うだけで100分の1に減り、石鹸やハンドソープで10秒間もみ洗いした後に15秒間すすぐと、1万分の1に減らすことができます。

また、濃度60%以上、できれば70%以上95%以下のアルコールでの消毒も有効です。ものに付着したウイルスは、80℃の熱水に10分間さらす、塩素系漂白剤や洗剤を使って拭くといった方法で、死滅させたり無毒化したりすることができます。

新型コロナウイルス感染症対策の基本とは?

 

新型コロナウイルス感染症対策の基本は、「密な状態を避ける」「フィジカル・ディスタンス(ソーシャルディスタンス)をとる」「こまめな手洗い」「正しいマスクの着用」「換気の実施と咳エチケットを守る」「ワクチンの接種」の6つの対策が推奨されています。それぞれの対策について、詳しく紹介しましょう。

 

 

密な状態を避ける

 

換気の悪い「密閉空間」、多くの人が集まっている「密集場所」、お互いに手を伸ばせば届く距離で会話や活動を行う「密接場面」の3つの条件が重なる場所は、特に新型コロナウイルス感染症の拡大リスクが大きいと考えられています。

人が集まる場所は避ける、多人数での集まりは避ける、不要不急の外出は避ける、飲食店では対面を避け互い違いに座る、会話は避ける、食事のとき以外はマスクをつけるといった対策が必要です。

 

 

フィジカル・ディスタンス(ソーシャルディスタンス)をとる

 

飛沫感染を防ぐには、飛沫の飛距離は1~2m程なので、ほかの人とのあいだにできれば2m、少なくとも1mの距離をとりましょう。また、複数人との会話や活動時には、マスクをつけることが大切です。

 

 

こまめに手洗いを行う

 

公共の場から帰ったときのほか、咳やくしゃみをしたとき、鼻をかんだとき、食事の前後、病気の人のケアをしたとき、外にあるものをさわったときは、必ず手洗いをしましょう。

ハンドソープや石鹸を使ってしっかり泡立て、じっくり20秒程かけて手のひら、手の甲、指先や爪のあいだを念入りにこすります。そして、指のあいだと親指、再び手のひら、手首と順番に洗った後、十分に水で流します。

 

 

マスクを正しく着用する

 

マスクがしっかりと顔に密着していないと、隙間からウイルスが出入りしてしまいます。自分の顔にフィットするマスクを選び、鼻と口の両方を確実に覆う、ゴムひもを耳にかける、隙間がないように鼻まで覆うの手順で、正しくマスクを着用しましょう。マスクの素材は、不織布、布、ウレタンの順に予防効果があるとされています。

 

 

室内換気と咳エチケットを実践する

 

換気の悪い密閉空間では、新型コロナウイルス感染症の感染リスクが増大することから、換気は非常に大切です。自然換気の場合は30分に1回以上、1回数分程度を目安に、部屋の2方向の窓を開けます。窓が1つしかない場合は、窓とドアを開けましょう。換気システムによる機械換気の場合は、1人あたり毎時30㎥の換気量を確保しましょう。

 

また、咳エチケットを徹底し、マスクをつけていない状態で咳をするのは控えます。マスクがない場合はティッシュやハンカチで口と鼻を覆い、とっさの場合は服の袖で口と鼻を覆うようにすることで飛沫の拡散を防ぐことが可能です。

なお、人の多い場所へ行くときは、陽性者と接触した場合に教えてくれるスマートフォン用アプリ「COCOA」を活用する方法もあります。

 

 

ワクチンを接種する

 

日本では現在、ファイザー社、モデルナ社、アストラゼネカ社のワクチン接種が行われています。いずれも発症予防に高い効果が認められ、重症化を予防する効果も期待されています。

 

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密閉空間の空気質改善には「空気の見える化」が大事

 

新型コロナウイルス感染症は、咳やくしゃみによって飛び散るウイルスを含んだ飛沫や、空気中を漂うエアロゾル粒子の吸入によって感染するので、換気の悪い場所や人が集まる場所では、感染リスクが増大することがわかっています。そのため、空気の悪い密閉空間を改善するためには、適切な換気が奨励されています。

 

ただし、空気の状態は目に見えないため、適切な換気ができているのかは、なかなか判断できません。効果的な換気を行うには、空気の状態の「見える化」が必要なのです。

 

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空気の見える化で、効果的な新型コロナウイルス感染症対策を心掛けよう

 

新型コロナウイルス感染症対策には、換気の悪い密閉空間を作らないことや、換気をこまめにするといった空気環境の改善対策が有効です。

株式会社UPDATER(旧社名:みんな電力株式会社)のエアテック事業「みんなエアー」では、「みんなの力で世界の空気をアップデート」をテーマに、全国に安心して過ごせる場所を100万スポット創出する「Join Us!プロジェクト」を進行中。

「空気の見える化」で衛生的で快適なだけでなく、集中力やパフォーマンスの向上をさせる空気づくりをサポートしています。

 

みんなエアーのサービスのひとつ、クラウドサービス「MADO(マド)」では、オフィスや店舗空間の二酸化炭素やPM2.5、揮発性のガスといった空気質のデータを計測し、24時間継続のグラフ管理を行うことで換気や対策機器の稼働を促します。また、測定したデータはクラウドに送信。事業者での一括管理や店舗などのタブレットデバイスに表示し、常に最新の空気の状態をみんなで共有することができます。

 

また、「エアロシールド」(エアロシールド株式会社製)は、紫外線の中でも最も除菌効果が高いとされているUV-Cを室内上部に水平照射することで、人がいる空間でも安全に浮遊菌やウイルスを減少させることができる紫外線照射装置です。室内の空気環境対策として、豊富な導入実績があります。

空気の状態がわかると、換気設備の見直しや対策装置の導入の必要性もわかり、より効果的な新型コロナウイルス感染症対策を行うことができます。空気の見える化に役立つ「みんなエアー」の利用をご検討ください。

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