エアラボ通信

2021年1月22日

新型コロナウイルスの家庭内感染が増えているというのは本当ですか?

みんなエアー|2021年1月22日

呉 博士(みんな電力顧問)

家庭内感染が増えているのは本当です。

 

昨年末より続く新型コロナウイルスの感染急拡大は、未だに高い水準で推移しており、1月7日には東京都内で確認された新規感染者数は過去最高の2447人に上りました。その内、感染経路不明者は1644人(67%)、感染経路が判明した方は802人(33%)、この感染経路判明者の内、なんと50%以上の409人が家庭内での感染でした。これは、会食85人、施設内67人、職場内62人を大きく引き離し、ダントツの一番となっています<引用 1)>。

 

家庭内では、比較的狭い空間で家族が生活を共にしますので、飛沫感染、接触感染、空気感染(エアロゾル感染)の全てが起こる条件が揃っています。緊急事態宣言下、家族が共に過ごす機会がさらに増えるため、より綿密な家庭内感染防止対策が必須となっています。

 

家庭内においても、感染防止の大原則は、感染ルートを断つことです。

 

1.ウイルスを持ち込まない

先ずは、家庭内にウイルスを持ち込まない事が鉄則です。そのため、玄関で外套を脱ぎ、手指を消毒しましょう。外で着用していたマスクは洗浄するか廃棄しましょう。そして、リビングに入る前にシャワーを浴びて、髪や肌に付着したウイルスを洗い流すと、より確実です。

 

2.飛沫飛沫感染を断つ

主要な感染ルートは飛沫感染と考えられており、屋外と同様の対策が必要です。具体的にはマスク着用、1メートル以上の距離を保つ、食事を共にしない、共にする場合はアクリルボードを設置する、向き合って話さない、等々です。家の中でそこまでやるの?と言いたくなる事ばかりですが、感染の高止まりが続く今の時期だけでも、可能なところから実行されると良いでしょう。

 

3.接触感染を断つ

家庭内には、食卓、ドアノブ、水道のレバーや蛇口、リモコン、照明スイッチなど、皆が良く触る場所や物品が必ずあります。そういう場所や物をリストアップして共有し、アルコール消毒液か市販の除菌剤、家庭用洗剤を用いて、頻度高く清掃・消毒することが必要です。ウイルスは手指を経由して眼、鼻、口の粘膜から侵入するので、家庭内でも手指の洗浄・消毒は必須です。また、洗顔の際の歯磨き粉やタオルを、個人ごとにわける(別ける)配慮も必要です。

 

4.空気感染(エアロゾル感染)を断つ

家庭内の空間には、家族の呼吸や会話によって生成する飛沫核がエアロゾルとなって常に滞留しています。万が一感染者がいると、ウイルスを含むエアロゾルが室内を漂います。このエアロゾルを吸い込むことで起こる空気感染を防ぐ基本対策は、換気です20037月以降に着工された住宅には「機械換気設備(24時間換気システム)」が設置されていますので、必ず運転しましょう。また、機械換気設備が設置されていない2003年以前に建てられた住宅では、頻繁な窓開けを心掛けましょう。

 

しかし、今の季節、頻繁に窓を開けるのはなかなか大変なことです。また、前回も解説したように、現状の機械換気設備の換気能力は決して十分とは言えません<引用 2)>。そこで、空気感染をより確実に防ぐために、換気のみに頼るのではなく、室内に浮遊するウイルスを捕捉・不活化する対策も併せて講じることが大切であると考えます。

 

今回は、急遽、増加する家庭内感染の防止対策を取り上げました。次回以降は、「室内に浮遊するウイルスの捕捉・不活化」をテーマに、家庭内やオフィスでの空気感染を防ぐ様々な対策を考えて参ります。

 

<引用>

1)https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210107/k10012801261000.html

2)https://minnaair.com/news/

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